「ヴァイオリン」の名称は

公開日: : ヴァイオリンの小話

「ヴァイオリン音楽」が最初に発展したのはイタリアです。

イタリア語でこの楽器のことを「ヴィオリーノ(violino )」といいます。これは「小さいヴィオラ」を意味します。ヴィオラ(viola)という言葉に「小さい」を意味する「〜ino 」を付けたものです。

この「ヴィオリーノ(violino)」が変わって英語のヴァイオリン(violin)となりました。

イタリア語の「ヴィオラviolia 」はラテン語のVitulari(祭りを祝う)の意味から派生した言葉です。15〜16世紀頃には擦弦楽器全般を指していました。

擦弦楽器は、ヴィオラ・ダ・ガンバ(足で支えて演奏するヴィオラ)、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(腕で支えて演奏するヴィオラ)などです。

初期のヴァイオリンは「ソプラノ・ディ・ヴィオラ・ダ・ブラッチョ」と呼ばれていました。

「ヴィオリーノ」の言葉が最初に使われるようになったのは1530年代です。また、「ヴィオラ」が現在の形のヴィオラを指すようになったのは18世紀後半になってからと言われています。

関連記事

ヴァイオリンの重音チャレンジ

ヴァイオリンは弾く人が自分で音程を作る楽器です。このテクニックを習得出来るかどうかが、ヴァイオリン上

記事を読む

オーケストラの弦楽器

オーケストラの楽器の配置は時代や地域によって違うことがあります。 昔は、指揮者の左手から「第

記事を読む

バッハ無伴奏ソナタ&パルティータの楽譜

バッハ作曲 「ヴァイオリンのための6曲の無伴奏ソナタ&パルティータ」の楽譜は、大抵のヴァイオリニス

記事を読む

ヴァイオリンの弓を持つ右手指

ヴァイオリンの弓を持つ右手の指には、それぞれの役割があります。知っておくと役に立つかと思います。

記事を読む

ヴァイオリンの速い重音

「ヴィエニアフスキ作曲 2つの性格の違うオベルタス」には、速い重音が出てきます。 ヴァイオリ

記事を読む

ヴァイオリンの音階練習

ヴァイオリンを始めてしばらくすると…「HAUCHARD」の最初の教本が終わると同時に始める「小野ア

記事を読む

演奏する作品を知ること

「今取り組んでいる」または「これから弾いてみようと思う」曲を、もっと「その曲らしく弾きたい」時は、

記事を読む

ヴァイオリンを鳴らす

最も大切なのは「弓がまっすぐ弾ける」ということです。 弦楽器は、弦を摩擦して音を出す楽器です

記事を読む

ヴァイオリンのポジション移動

ヴァイオリンを始めて ファーストポジションが安定してきた頃に 始める「ポジション移動」: 左手指(の

記事を読む

バロック・ヴァイオリン

ヴァイオリンは19世紀以降に、より大きく強い音が出るように改造されました。改造された楽器(そして新し

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑