ヴァイオリンを鳴らす

公開日: : ヴァイオリンの小話

最も大切なのは「弓がまっすぐ弾ける」ということです。

弦楽器は、弦を摩擦して音を出す楽器です。音を出すシステムはこれ一つしかありません。

そのため、無駄(ロス)の一番少ない速度と重力で弦を弾きます。正しい方向できちっと弦をこすっているかを 気をつけます。

そうすると楽器は必ず鳴ってきます。

力を入れても楽器は鳴りません。楽器は摩擦の振動で鳴るものだからです。

弦を見ると振動しています(弦が太くなったようにも見えます)。

それが「楽器の鳴り」です。弦を振動させるには正しい速度と正しい重力で弾くことがポイントになります。実に簡単な原理です。

音を充分に出すためには、弦を弓で効率よく摩擦しなければなりません。

弦に弓をきちっと当てて擦ることが出来れば、音は出ます。

「常に弦が響いている感覚を持つことが大切です。」

と、音大の先生がおっしゃっていました。

ただし、ボーイングには個人差があります。それは、人によって手の長さや身長、骨格が異なるからです。

正しい方向で弦を擦っているか?

弓が弦に対してきちっと直角になっているか?

圧力のバランスは良いか?

などは、自分ではなかなか分からないものなので 出来れば先生にみてもらうと良いと思います♪

関連記事

ヴァイオリンの細かいヴィブラート

「音程の揺れ幅の狭いヴィブラート」のことを指す「細かいヴィブラート」。 細かいヴィブラートは

記事を読む

ボーナスでヴァイオリンの肩当て(o^^o)

当教室には親子でレッスンを受講している生徒さんが少なくありません。  

記事を読む

ヴァイオリンの松やに

先日弦楽器工房で勧められて購入した松やに「Leatherwood Bespoke 」。オーストラリ

記事を読む

日本のヴァイオリンの教本

日本でよく使われているヴァイオリンの教本は、3つあります。 「鈴木慎一バイオリン指導曲集」全

記事を読む

ヴァイオリンのコレクター

史上一番のヴァイオリンコレクターは、ニコロ・パガニーニです。 1782年にイタリア・ジェノバ

記事を読む

ヴァイオリンの肩当て

「この肩当てが今のところ一番自分に合っていると思います。」 と、Oさん。 「この『ボン・ムジカ

記事を読む

ヴァイオリン演奏を音楽的に

音大時代の友人ピアニストの一言。 『自分が頑張って弾く、のではなく音楽に語らせなさい、とはよ

記事を読む

ヴァイオリンの「デタシェ」

フランス語の「分離した」という言葉からきた用語の「デタシェ」。一音ごとに弓を返して弾く奏法です。跳ね

記事を読む

ヴァイオリンのチューナーに 1

ヴァイオリンの音程を確かめるのに便利なチューナー。 「譜面台の上に置くと、落としたりする事もあるの

記事を読む

ヴァイオリン譜の標識

ヴァイオリンに限ったことではありませんが「音楽標識を正しく理解する…もとの意味を知る」と、表現力を

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑