やっぱりヴァイオリンは音階

公開日: : ヴァイオリンの小話

もうずいぶん前に「HAUCHARD(初級)」が終わったHさんですが、今でもレッスンの始めに49番の「G-Dur」の音階練習から弾いてウォーミングアップなさいます。

次に「セヴシック Op. 1」「小野アンナ 音階教本」と続きます。

Hさんは練習する量を少なめにして、とても丁寧に取り組んでいます。

今回のレッスンでは、音程も安定してヴァイオリンの響きが豊かになっていました。

普段はヴァイオリン練習の最初に時間をとって、指慣らしの基礎練習を行うt思います。これはスポーツの前にストレッチを行うのと同じように、指を温める意味もあります。急に難しいパッセージの練習から始めたら指が追いつかないし、痛める危険性もあります。そうならないように指慣らしの基礎練習は大切です。

でも、基礎練習も目的は他にもあります。

「正しい弓の持ち方で、弦に正しい摩擦を与えること」

「指が正しい形で正しい位置に乗ること」を確かめるために行います。

以上の2点を常に意識して基礎練習を行います。

この目的から考えれば、音階練習以上に、基礎練習に適した方法はありません。

音階練習する時は、ただ弾き流すのではなく、一つ一つの音を確かめながらゆっくり弾きましょう♫

今日レッスンのAさん。音階練習だけでなく「セヴシック」などの基礎練習も必ず丁寧に練習しています。その効果で、エチュードや曲の音程はとても安定していらっしゃいます♪

関連記事

ヴァイオリンの雑誌

昨日は銀座の楽器店の楽譜売り場に行きました。 店員さんが「良く売れています。表紙もN

記事を読む

ヴァイオリンの渦巻き(スクロール)

ヴァイオリンのネックの先の渦巻きは、音響的な面からみると特別な役割は持っていません。なくても音にはほ

記事を読む

楽器なしのヴァイオリン基礎練習

長期出張(数日〜数週間)のあるお仕事のMさん。 荷物の量も(周りの人のことも)考えて、ヴァイオリ

記事を読む

暗譜にチャレンジ

「まずは、暗譜してください。」 ある程度本格的なコンサートやコンクールでは「暗譜で演奏」が必

記事を読む

ヴァイオリンのスラー

「スラー」は「2つ以上の高さの違う音を、弓を返さずに繋げて弾く」奏法です。 スラーの中に何音も入っ

記事を読む

ヴィブラートにチャレンジ

「スプリングコンサート」が終わったので、ヴィブラートに挑戦したいと思います!」 と、Tさん。

記事を読む

ヴァイオリンの左腕

ヴァイオリンを構えた時、左腕上膊部(じょうはくぶ:肩から肘までの部分)が、体に付かないようにします

記事を読む

ヴァイオリンの細かいヴィブラート

「音程の揺れ幅の狭いヴィブラート」のことを指す「細かいヴィブラート」。 細かいヴィブラートは

記事を読む

ヴァイオリン演奏を音楽的に

音大時代の友人ピアニストの一言。 『自分が頑張って弾く、のではなく音楽に語らせなさい、とはよ

記事を読む

ヴァイオリンのヴィブラートの種類

ヴァイオリンのヴィブラートは、大まかに2種類あります。「腕からのヴィブラート」と「手首からのヴィブ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑