ヴァイオリンの速い重音
公開日:
:
ヴァイオリンの小話
「ヴィエニアフスキ作曲 2つの性格の違うオベルタス」には、速い重音が出てきます。
ヴァイオリンの場合、速い重音は、3度、6度、オクターブが多く、10度もありますが、それほど続けてはありません。
重音の続く曲を弾くためには、左手指が2つの音を的確に押さえられることがテクニックの前提条件になります。
この左手指が2つの音を的確に押さえられるようになるためには、重音の音階練習が一番確実です。一つ一つの音を確かめながら、先ずはゆっくり弾きます。
最終的には速いテンポで弾くものでも、焦らずにゆっくり弾くことから始めます。

Hさんは、少しずつですが重音音階練習にチャレンジしながら「ヴィエニアフスキ作曲 オベルタス」に取り組んでいらっしゃいます。
関連記事
-
-
ヴァイオリンのトリル
トリルは、もとの音(主要音)とその全音か半音上の音(補助音)をすばやく交互に鳴らす奏法の事です。装飾
-
-
ヴァイオリンのスラー
「スラー」は「2つ以上の高さの違う音を、弓を返さずに繋げて弾く」奏法です。 スラーの中に何音も入っ
-
-
ヴァイオリンの左手首
ヴァイオリンの左手首と腕を直線にすることが基本です。「手首に定規が付くように」と表現することもあり
-
-
ヴァイオリンのボーイング練習に
昨日いらした生徒さんが 「ヴァイオリンは最初に習得することがたくさんありますね!」 と、言って
-
-
作曲家を夢中にさせたヴァイオリニスト
1844年スペインのバンブローナ出身のパブロ・サラサーテ。 サラサーテは19世紀半ばから後半
-
-
ヴァイオリン練習のコツ
楽器の習得には「練習する」という努力が欠かせません。 その「努力=一生懸命やる」には2種類あり
-
-
ヴァイオリン演奏を音楽的に
音大時代の友人ピアニストの一言。 『自分が頑張って弾く、のではなく音楽に語らせなさい、とはよ
-
-
ヴァイオリンの「デタシェ」
フランス語の「分離した」という言葉からきた用語の「デタシェ」。一音ごとに弓を返して弾く奏法です。跳ね
-
-
ヴァイオリンの弓が弾むのは
「弾いている途中で弓がはずんでしまうのは何故なんですか?」 と言う生徒さん、珍しくありません
-
-
ヴァイオリンの肩当て
少しでも快適にヴァイオリンを弾きたいと工夫しているYさんが、ネットで見つけた肩当ては、高さ(厚み)が
- PREV
- 近代の西洋音楽 3「印象主義音楽」
- NEXT
- ヴァイオリンのチューニング