ヴァイオリンの弓 1

公開日: : 最終更新日:2014/11/02 未分類

現在使われている弓は、ヴァイオリンの完成後200年経ってから、その形が確立しました。
かの有名なヴァイオリン製作者、ストラディバリウスの時代でも、弓は「付属品」のような扱いでした。
ストラディバリウスの晩年に活躍し始めた名ヴァイオリニスト達、コレッリ、ヴィヴァルディ、タルティーニ等が改良を重ね、現在の弓に近いものが出来てきました。
弓で弦を擦って(こすって)音を出す、強制振動は「音の立ち上がり」「音の語尾」をコントロールできます。そして「持続音」が出せます。
レガート奏法が出来るようになり、古代の人たちの夢であった「人の声や歌のように音を持続させることができる楽器を作る」ことが実現したのです。
すると今度は、卓越した奏者が出てきて、作曲者も多くのものを望むようになりました。そうなると、左手の技術に合った弓が必要になり、そのような弓が作られるようになりました。
現在の弓はいろいろな音が出せます。
下は、弓の発達を図にしたものです。
IMG_0881.JPG

ちょっと余談になりますが、中国の楽器 二胡の弓は、初期のヴァイオリンの弓のような形です。私もちょっと習っていたのですが、確かにボーイングテクニックのヴァリエーションを作るのは難しい…強い音を出すのはヴァイオリンに比べて工夫が必要です。

関連記事

明日より「笠間国際音楽祭」へ

明日から3日間の予定で「笠間国際音楽アカデミー」の「ヴァイオリン・スクール」を聴講してきます。

記事を読む

今日は「クリスマスコンサート」です

たった今、会場の準備が整いました。   今回は(会場のスペースに合わせ

記事を読む

ヴァイオリン教室の看板、完成です。

先日 新しい「ヴァイオリン教室の看板」が完成しました! 現在使用中の看板は晴れの日しか出せませ

記事を読む

スプリング・コンサートに向けて 3

「スプリング・コンサート」には、大人の生徒さん、お子様のために一緒にレッスンを受けていらっしゃるお母

記事を読む

クリスマスコンサートが無事終了♪

昨日の「クリスマスコンサート」は、アットホームな雰囲気で賑やかなコンサートでした。 とにかく生

記事を読む

弦楽器奏者のための古楽器講座

私の大学時代の親友夫妻に古楽器の奏者の方がいます。ご夫妻でイタリアの国際コンクールで優勝したこともあ

記事を読む

今日は感謝の日

11月30日は感謝祭(Thanksgiving Day)。 先日図書館で借りてきた本の中に、今の季節

記事を読む

講師のカルテット演奏

昨日「マンダリンオリエンタル東京」で行われたパーティーでのBGM(&ミニコンサート)が無事終

記事を読む

ヴァイオリンだけでなく

ヴァイオリンだけでなく、ピアノなど多趣味なIさん。クラッシック作曲家の特徴などにも詳しい方です。

記事を読む

ヴァイオリンの発表会に弾く曲

先日の発表会の教訓で、もう少し聞きやすい、弾くと喜ばれる曲のレパートリーを増やすことにしました。今考

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑