(ヴァイオリンの)曲全体の強弱を考えて

公開日: : 未分類

モーツァルト以前の作曲家の楽譜には、強弱記号がほとんどありません。「メロディーの強弱の付け方は書かれていなくても知っていて、それを表現できる人しか音楽家になれなかった」そうです。

昨日のオーケストラで、指揮者の先生は今回の演奏曲目「ブルックナー第8番」の全体的強弱の付け方を説明してくださいました。

IMG_2888

 

*ブルックナーは ppp (非常に小さく)から fff (非常に大きく)までの音楽です。

*ppp < pp < p < mf < f < ff < fff という順番で大きくなっていきます。

*mp (やや小さく)は存在しません。つまり、mf (やや大きく)が mp の役割を果たしています。ですから、演奏者の皆さんは、その時の状況に合わせた音量で弾いて下さい。

*f や ff が交互に出てきたら、必ずその後に fff が出てきます。f や ff を上手に利用して弾くと、 fff が非常にうまくいきます。広がりのある豊かな演奏になります。

*p はあまり小さくありません。ソロの、つまりメロディーを受け持っているパートの人は音を出して下さい。

*曲の終わりの p は、沈んだ音ではなく、「明るい音」でお願いします。

実に、明確な指示。80分を超える曲全体像が見えてきました。イメージもはっきりしてきます。

どんな曲もこんな風に、しっかりしたイメージをもって、ある程度計画的な強弱設定が「良い演奏」「聴き応えのある演奏」につながりますね!

 

関連記事

「サマーコンサート」に向けて 3

「今度のサマーコンサートの曲、決めてきました!」 と元気なSさん。 レッスンの今日は、朝

記事を読む

弦楽四重奏の合わせ

明日は久しぶりに、演奏仲間とカルテットの合わせがあります。 午後からなので、これまた久しぶりに

記事を読む

レッスン室の窓磨きしました♪

梅雨が始まったばかりですが、 今日はとても気持ちの良いお天気だったので、窓磨きをしました(^-

記事を読む

ヴァイオリン試奏

今朝は「弦楽器山下」さんにいらして頂きました。 しばらく使っていなかった楽器のメンテナ

記事を読む

ヴァイオリンの構え方

今日で4回目のレッスンのS君。 ヴァイオリンを左肩に乗せた時に「痛い!」となることがあります。

記事を読む

スプリングコンサートに向けて 1

「やっぱり私は、本番(コンサート)があるとヴァイオリンの練習を頑張れるのだと実感しました。」

記事を読む

クリスマスコンサートのヴァイオリン合奏と

今年の「クリスマスコンサート」の最後のプログラム「パッフェルベル作曲 カノン」。14名の方が参加しま

記事を読む

雨の日のヴァイオリンレッスン

今日は朝から雨。 お昼前後のレッスンの生徒さんは、当教室のヴァイオリンを利用なさいました。この

記事を読む

クリスマスコンサートの伴奏合わせ

今日は「クリスマスコンサート」のピアノ伴奏合わせをしました。 どの生徒さんも、終わる頃には、い

記事を読む

ヴァイオリンのボーイング

「演奏は80%ボーイングで決まる」と、どこかで聞いたことがあります。   「弓

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑