「ご自身のヴァイオリン製作」その後 1
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最終更新日:2025/08/10
ヴァイオリンの小話
「ヴァイオリン製作の教室に入った当初は、仕事が忙しくて自宅の作業時間が取れませんでした。
作り始めてですか?
30年以上経つと思います。」
と、Oさん。
「きっかけは?」
「勤めていた会社の出張で、1981年に『フランクフルト メッセ』に行きました。
その後イタリアのミラノから、ヴァイオリン製作で有名な『クレモナ』に行きました。
ヴァイオリン製作学校や、ストラディヴァリウスなどの名器もたくさん見ました。
その当時から日本人ヴァイオリン製作で有名だった石井さんにも会って食事をする機会にも恵まれました。
それがヴァイオリン製作に興味を持つきっかけになりました。」
今、ヴァイオリン製作は最後の「ニス塗り」に入るところだそうです。
ヴァイオリン本体の中に立っている「魂柱の立て方」も説明して下さいました。
↑立てる時に使う道具
↑魂柱は6mmのカエデ
↑立てる位置は赤い丸で囲った鉛筆の部分。
↑魂柱に「魂柱立て」の針を刺して中に入れるそうです。
「ニス塗り」の時は指板を一旦外すそうです。
今日のレッスンではニス塗り前に試奏させていただきました。
とっても良い音色でした♪
Oさんは仕上がりが近づいてきたご自身のヴァイオリンの演奏準備で「バッハ作曲 無伴奏パルティータ第2番」に取り組んでいらっしゃいます。
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ご自身のヴァイオリンを製作中のOさん。 今はコマの調整が終わり、ナットの高さを調整中だそうです。
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