ヴァイオリンのトリル

公開日: : 未分類

ヴァイオリンの曲にはトリルが出てきます。トリルとは、2つの音を行ったり来たりすることです。

トリルの速度は作曲された時代によって違います。バロックなどの古い曲はゆっくりめ。ロマン派以降は速めのトリルにするのが、一般的です。

IMG_2896

ヴァイオリンのトリルを上手く弾く方法。

その練習の仕方でスタンダードなのは、ターカータカタカというリズムでさらう。

3段階、つまり「ゆっくり」「中くらい」「早く」のテンポでだんだん早くしていく。

その練習のポイントは、ゆっくり弾く時にあります。

トリルをつけるために押さえている指と動かす指は、さわることはあっても(あまりさわらないです)くっついていたら動きにくくなってしまいます。動かす指は上から「木になっているリンゴが地球の引力に引っ張られて落ちる時のように」落とす感じで弦の上に落下させます。この動きを徹底してトリルに取り入れることができれば、美しいトリルを弾くことができます。

また、なんだかハッキリとしたトリルに聞こえない方を見ると、手首が動いてヴィブラートトリルになってしまっていることがあります。トリルの時に押さえている指が揺れ動いているのです。普段から無意識のうちにヴィブラートをかけている方は要注意かもしれません。もとの音を押さえている指を動かさず、トリルを入れる指だけを上下させるトレーニングをやってみると、ビックリするくらい良くなります。そのほか、2の指(中指)と3の指(薬指)、あるいは3と4の指(小指)がそれぞれ独立した動きをしにくい時。ヴァイオリンを使わないトレーニングがあります。左手の手のひらを下に向けて脱力し、全部の指の指先をテーブルの上につけるようにした後、人差し指、中指、薬指、小指の順に、テーブルから離すように持ち上げてみます。薬指や小指は(個人差はあると思いますが)持ち上げにくい方が多いと思います。持ち上げにくい指がスムーズに上げられるようにトレーニングしてみて下さい。でもやり過ぎには御用心!手を痛めてしまわないようご注意下さいませね。

IMG_2889

関連記事

音楽(聞くのも演奏も)好きの♫

今日が3回目のレッスンのTさん。 ヴァイオリンをケースから出しながらTさんは「チューニング(調

記事を読む

ヴァイオリンのハイポジション

ヴァイオリンのハイポジションで、はっきりとした音を出したい時は、「左指を上の方からしっかりと押さえ」

記事を読む

「サマーコンサート」を終えて 17

今年の「サマーコンサート」では「バッハ作曲 ガヴォット」を演奏したMさん。 お家では

記事を読む

ヴァイオリンの音程は確認しながら

「音程は確実にとるように」 そのためには音階練習をやれば必ず上達します。音階教本でも良いですし

記事を読む

no image

クリスマスコンサートに向けて 6

「クリスマスコンサート」は、参加者の生徒さん それぞれに目標を持って頂いています。 目標のひと

記事を読む

ヴァイオリンの基礎力アップに

先月の「クリスマスコンサート」でちょっと難しい曲に挑戦したRさんは、頑張った分、ヴァイオリンが上達し

記事を読む

発表会に向けてラストスパート!

発表会とはいっても、レッスン室で開かれる小さなコンサートです♫   それでも人

記事を読む

ヴァイオリンでアンサンブルも

曲を弾くのが大好きなMちゃん。 「つまんないエチュードは弾きたくないな。」と小さくつぶやいて笑

記事を読む

弦楽器奏者のための古楽器講座

私の大学時代の親友夫妻に古楽器の奏者の方がいます。ご夫妻でイタリアの国際コンクールで優勝したこともあ

記事を読む

ヴァイオリンを楽しんで

ケースからヴァイオリンを取り出したとたん、弾いている曲の冒頭を弾き始めたMちゃん。 今

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑