ヴァイオリンのトリル
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ヴァイオリンの曲にはトリルが出てきます。トリルとは、2つの音を行ったり来たりすることです。
トリルの速度は作曲された時代によって違います。バロックなどの古い曲はゆっくりめ。ロマン派以降は速めのトリルにするのが、一般的です。
ヴァイオリンのトリルを上手く弾く方法。
その練習の仕方でスタンダードなのは、ターカータカタカというリズムでさらう。
3段階、つまり「ゆっくり」「中くらい」「早く」のテンポでだんだん早くしていく。
その練習のポイントは、ゆっくり弾く時にあります。
トリルをつけるために押さえている指と動かす指は、さわることはあっても(あまりさわらないです)くっついていたら動きにくくなってしまいます。動かす指は上から「木になっているリンゴが地球の引力に引っ張られて落ちる時のように」落とす感じで弦の上に落下させます。この動きを徹底してトリルに取り入れることができれば、美しいトリルを弾くことができます。
また、なんだかハッキリとしたトリルに聞こえない方を見ると、手首が動いてヴィブラートトリルになってしまっていることがあります。トリルの時に押さえている指が揺れ動いているのです。普段から無意識のうちにヴィブラートをかけている方は要注意かもしれません。もとの音を押さえている指を動かさず、トリルを入れる指だけを上下させるトレーニングをやってみると、ビックリするくらい良くなります。そのほか、2の指(中指)と3の指(薬指)、あるいは3と4の指(小指)がそれぞれ独立した動きをしにくい時。ヴァイオリンを使わないトレーニングがあります。左手の手のひらを下に向けて脱力し、全部の指の指先をテーブルの上につけるようにした後、人差し指、中指、薬指、小指の順に、テーブルから離すように持ち上げてみます。薬指や小指は(個人差はあると思いますが)持ち上げにくい方が多いと思います。持ち上げにくい指がスムーズに上げられるようにトレーニングしてみて下さい。でもやり過ぎには御用心!手を痛めてしまわないようご注意下さいませね。
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