ヴァイオリンのトリル
公開日:
:
未分類
ヴァイオリンの曲にはトリルが出てきます。トリルとは、2つの音を行ったり来たりすることです。
トリルの速度は作曲された時代によって違います。バロックなどの古い曲はゆっくりめ。ロマン派以降は速めのトリルにするのが、一般的です。
ヴァイオリンのトリルを上手く弾く方法。
その練習の仕方でスタンダードなのは、ターカータカタカというリズムでさらう。
3段階、つまり「ゆっくり」「中くらい」「早く」のテンポでだんだん早くしていく。
その練習のポイントは、ゆっくり弾く時にあります。
トリルをつけるために押さえている指と動かす指は、さわることはあっても(あまりさわらないです)くっついていたら動きにくくなってしまいます。動かす指は上から「木になっているリンゴが地球の引力に引っ張られて落ちる時のように」落とす感じで弦の上に落下させます。この動きを徹底してトリルに取り入れることができれば、美しいトリルを弾くことができます。
また、なんだかハッキリとしたトリルに聞こえない方を見ると、手首が動いてヴィブラートトリルになってしまっていることがあります。トリルの時に押さえている指が揺れ動いているのです。普段から無意識のうちにヴィブラートをかけている方は要注意かもしれません。もとの音を押さえている指を動かさず、トリルを入れる指だけを上下させるトレーニングをやってみると、ビックリするくらい良くなります。そのほか、2の指(中指)と3の指(薬指)、あるいは3と4の指(小指)がそれぞれ独立した動きをしにくい時。ヴァイオリンを使わないトレーニングがあります。左手の手のひらを下に向けて脱力し、全部の指の指先をテーブルの上につけるようにした後、人差し指、中指、薬指、小指の順に、テーブルから離すように持ち上げてみます。薬指や小指は(個人差はあると思いますが)持ち上げにくい方が多いと思います。持ち上げにくい指がスムーズに上げられるようにトレーニングしてみて下さい。でもやり過ぎには御用心!手を痛めてしまわないようご注意下さいませね。
関連記事
-
-
発表会に向けてラストスパート!
発表会とはいっても、レッスン室で開かれる小さなコンサートです♫ それでも人
-
-
ランチタイム・ヴァイオリンコンサート
つい先ほど、生徒さんMちゃんのお父様のお母様から「先日の品川プリンスでの演奏、とても好評でした。」と
-
-
ヴァイオリンの左手の形
「自分のヴァイオリンの左手の形が気になっているんです。」 と、Kさん。 演奏仲間と「シュ
-
-
ママと一緒に今日もヴァイオリン
「さっき練習してきたよ‼︎」元気よくレッスン室に入ってきたHちゃん。 3才のHちゃんは、ママのAさん
-
-
明けましておめでとうございます
昨年もお引き立て下さいまして 本当にありがとうございました。 今年もどうぞよろしくお願い申し上
-
-
ヴァイオリンのグレードアップを楽しみに
本当は、最初から「長く使える、ちょっと良いヴァイオリン」で始めたい気持ちもあったKさん。 でも
-
-
軽井沢大賀ホールのコンサート
昨日、講師自身がチェロで参加させて頂いたコンサートが無事終了致しました。 誘って下さった当教室
-
-
音楽(聞くのも演奏も)好きの♫
今日が3回目のレッスンのTさん。 ヴァイオリンをケースから出しながらTさんは「チューニング(調
-
-
サマーコンサートに向けて 1
6月に入り「サマーコンサート」(7月23日予定)が来月に迫ってきました。 いつもコンサートに「
- PREV
- (基礎)オーケストラ演奏会
- NEXT
- (ヴァイオリンの)曲全体の強弱を考えて