ヴァイオリンで「パガニーニ」を

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「私の娘が、パガニーニ作曲 24のカプリスを弾くようになるなんて…感慨深いです。」

音大出身のお母様がおっしゃいました。

そのお嬢さんKちゃんは、幼い時から集中力があり、ほぼ毎日基礎練習をする事によって習得した左手指の高度技巧の持ち主。それでも 初めて「パガニーニ作曲 24のカプリス 第1番」を弾いた時には、ちょっといたずらっぽい笑顔になりました。

パガニーニは、ヴァイオリンの超絶技巧の限界を押し広げました。もう200年も前から「パガニーニ=超絶技巧」という意味の言葉になっています。パガニーニが同時代の他の全てのヴァイオリニスト達の輝きを奪ったと同時に、おびただしいほどの競争心をかりたてたそうです。

ヴァイオリンの栄光とはパガニーニにあってこそで、彼がいなければ、ヴァイオリンのレパートリーはこれほど豊かになっていなかったかもしれません。パガニーニはタルティーニ、ロカテッリ、ルクレールによって磨き上げられた技巧を寄せ集め、驚異的な集大成を完成させると、ヴァイオリンの技巧そのものを一気に飛躍させました。

(そうそう、私が音高に入学した時、同級生が「パガニーニのカプリス、全部覚えているんだ。何番でもリクエストしてみて。弾いてみせるよ!」と、言っていました。)

パガニーニはこの「24のカプリス」を作曲した頃、1815年9月にジュネーブで自作の「ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調」を初演しました。

 

当時、本人にしか演奏出来ない超絶技巧…めまいがするほどの悪魔的な超絶技巧…を耳にして、この奇才を目にしようと多くの人々が押しかけたそうです。

(今では小学生でもパガニーニのカプリスを弾くのは珍しくないですが)パガニーニ以降この超絶技巧に到達出来るようになるまでは、一世代以上の時間…19世紀後半までかかりました。

何歳まで弾いていられるのかなあと(#^.^#)

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