バッハの「無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ」
公開日:
:
ヴァイオリンの小話
先日レッスンのSさんが、とても良い「バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ」の資料を持って来て下さいました。
ほとんどのヴァイオリン奏者が、ほぼ毎日弾いている「バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ」。
頂いた資料には、
バッハの「無伴奏ヴァイオリン曲」は、この種の作品として決して最初のものでも唯一のものでもありません。
17世紀には、多くの卓越したヴァイオリンのヴィルトゥオーゾが同様の作品を書いていました。
曲集は、整然としたプランのもとに配列されています。
3曲の「ソナタ」と3曲に「パルティータ」が交互に配置され、前半の4曲が短調、後半2曲が長調で書かれています。
「ソナタ」はイタリア風の「教会ソナタ」様式に基づく、峻厳な音楽です。
緩→ 急→ 緩→ 急 の4つの楽章を持ち、第二楽章は「フーガ」となって、先行する楽章との間に、オルガン的な「プレリュードとフーガ」の対応を作り出しています。…
「パルティータ」は舞曲を連ねたフランス風の組曲形式をベースにしています。…
など、勉強になる興味深いことが満載でした。
Sさんも、バッハの「無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番」に取り組んでいらっしゃいます♪
関連記事
-
-
バッハのヴァイオリン 1
「バロックヴァイオリン」と「モダンヴァイオリン」との本質的な違いは「語る楽器」と「歌う楽器」の違い
-
-
ヴァイオリンのペグの滑り止め
このところ何故かペグの止まらず少しずつゆるくなってしまうM君のヴァイオリン。 弦楽器山下さん
-
-
ヴァイオリン(クラシック)音楽のフレーズ
クラシック音楽のフレーズは理解しておくことが必要です。 基本のフレーズというのは、小節でいy
-
-
教則本で有名なヴァイオリニスト 1
「セヴシック」 当教室の生徒さんでも取り組んでいる方が少なくない「セヴシック」。ヴァイ
-
-
ヴァイオリンのスラー
「スラー」は「2つ以上の高さの違う音を、弓を返さずに繋げて弾く」奏法です。 スラーの中に何音も入っ
-
-
ヴァイオリンのトリル
トリルは、もとの音(主要音)とその全音か半音上の音(補助音)をすばやく交互に鳴らす奏法の事です。装飾
-
-
ヴァイオリン演奏を音楽的に
音大時代の友人ピアニストの一言。 『自分が頑張って弾く、のではなく音楽に語らせなさい、とはよ
-
-
バッハ「ガボット」は
「もうずいぶん前区立の中学校の音楽授業で、このバッハ:ガボットを弾いたことがあるんです。 でも、ヴ
- PREV
- レッスン室の窓から
- NEXT
- ヴァイオリンのボーイングで