ヴァイオリンの音程を聞く時

公開日: : 未分類

IMG_2163

人気ヴァイオリニスト、五島龍のお母さんが「龍君に絶対音感があることが判ったから、ヴァイオリンをさせることにしました。」と言っていたことがあります。

でも「絶対音感」イコール「良い耳」ではありません。それでは、「良い耳」とはどんな耳なのでしょうか?

本当の「良い耳」には色々な意味があります。

・きれいな音を聞き分けられる耳

・よい演奏を聞き分けられる耳

・音楽のルールがわかる耳

従って、音楽の力の色々な要素を育てることが「よい耳」を作ります。

「今日はa-mollの音階と曲ですから、ヴァイオリンのA線は低めに合わせて下さいね。」

と言った先生は、非常に鮮やかな響きで演奏します。でもその先生は「絶対音感」はありません。

ではどうやって正確な音程をとっているのでしょう?

バッチェム(1937)は、「絶対音感」をもっているとされている人たちについて、細かく分析しました。そして、実はその中に、三種類のタイプの人たちがいることがわかりました。

一つ目のタイプは、たいへん優秀な「相対音感」をもっている人たちです。

二つ目のタイプは、声帯や筋肉の感覚を手がかりに、特定の音だけおぼえている人たちです。

三つ目のタイプは、「真性絶対音感」と名付けられたタイプの人たちです。

先生は二つ目のタイプです。常にヴァイオリンの倍音を聴いているのです。楽器にふれる指の感じなどをおぼえることによって聞き分けています。楽器が倍音の力でヴァイオリンの響きが倍増します。

 

関連記事

ヴァイオリンコンチェルトに

ヴァイオリンを始めてから(一週間に一度のレッスンと(時間は多くなくても)毎日練習していると)およそ1

記事を読む

スプリング・コンサートに向けて 3

「スプリング・コンサート」には、大人の生徒さん、お子様のために一緒にレッスンを受けていらっしゃるお母

記事を読む

ヴァイオリン(楽器)のこと 2

ヴァイオリンは木でできているので、ぶつけたり落としたりの事故がなくても、修理が必要(例えば、湿度の変

記事を読む

時には一人でヴァイオリンレッスン

当教室には、親子で(もう少し正確に言うと、主にお子様のレッスンに協力する目的でお家の方もヴァイオリン

記事を読む

ヴァイオリンは(ほとんど)変化していない

ヴァイオリン属の高弦楽器の原型が登場したのは1520年代といわれています。ヴァイオリンの製作者「始祖

記事を読む

「サマーコンサート」に向けて 12

「サマーコンサート」まで、あと一週間前になりました。リハーサル形式のレッスンが続いています。

記事を読む

ヴァイオリンのトートバッグ

昨日は、ヴァイオリンのメンテナンスに行ってきました。 当教室でも、その工房で作られたヴァイオリ

記事を読む

ヴァイオリンのヴィブラート

7月の発表会で「サン・サーンス作曲 白鳥」を弾く予定のRさん。なるべく柔らかい響きのヴィブラートをか

記事を読む

ヴァイオリンの練習

ヴァイオリンを弾くためには『テクニック』が必要です。 この『テクニックを習得』するために、『練

記事を読む

今日は「クリスマスコンサート」です

たった今、会場の準備が整いました。   今回は(会場のスペースに合わせ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑