ヴァイオリンのポジション移動
公開日:
:
ヴァイオリンの小話
「ヴァイオリンの指板は見る通り、およそ30cmくらいの長さしかありません。
しかし、ヴァイオリンがよく弾けない者から見ますと、この30cmがエベレストほどの高峰に見えます。
本番で客が見ている前でヴァイオリンのハイポジションを上がり降りする時の恐怖感は、経験したものでないと分からないでしょう。」
この気持ちは「ヴァイオリンをよく弾けない者」だけでなく「失敗したら演奏依頼がなくなるプロ」でもさほど変わらないスリルかと思います・・・^^;
「新しいヴァイオリン教本 第一・二巻」はご承知のようにファーストポジションだけの教材です。
しかし、オーケストラのセカンド・ヴァイオリンのパートでも、ファーストポジションだけでは何も弾けないことがすぐに分かってきます。
ポジションとしては、可能かどうかにかかわらず、第6〜8ポジションあたりまで使えないと、ごく普通の演奏会レパートリーすらクリアできません。
今回のレッスンから「セヴシック Op. 8 ポジションチェンジ」に取り組み始めたMさんは、
「以前学校の弦楽合奏のコンサートでは、ポジション移動のスリルをずいぶん経験しました(*≧∀≦*) 練習頑張ります!」
関連記事
-
-
ヴァイオリン演奏を音楽的に
音大時代の友人ピアニストの一言。 『自分が頑張って弾く、のではなく音楽に語らせなさい、とはよ
-
-
ヴァイオリンのヴィブラートの効果
ファーストポジションの音程が安定して、サードポジションに馴染んできた頃に始めるヴィブラート。
-
-
ヴァイオリン教本の新版
昨年末に、音楽之友社「新しいヴァイオリン教本」の新版が出ました。 今日は銀座の楽器店で1〜4巻まで
-
-
ヴァイオリンのコレクター
史上一番のヴァイオリンコレクターは、ニコロ・パガニーニです。 1782年にイタリア・ジェノバ
-
-
ヴァイオリンの教則本
当教室でも取り組んでいる生徒さんが少なくない「カイザー」「マザス」「クロイツェル」などの教則本。こ
-
-
バッハ「ガボット」は
「もうずいぶん前区立の中学校の音楽授業で、このバッハ:ガボットを弾いたことがあるんです。 でも、ヴ
-
-
ヴァイオリンで強弱記号を
音の強弱をヴァイオリンで表現する… 弓の「スピード」」「圧力:腕の重さをかける加減」「弓の毛傾
-
-
ヴァイオリンのボーイング練習に
昨日いらした生徒さんが 「ヴァイオリンは最初に習得することがたくさんありますね!」 と、言って
- PREV
- ヴァイオリンの左指
- NEXT
- 2021年「クリスマスコンサート」予定