ヴァイオリンの弓の毛

公開日: : ヴァイオリンの小話

ヴァイオリンの弓の毛は「モンゴル産」「カナダ産」「日本産」「イタリア産」…などいろいろあります。

でも、それほど弓の毛の材質にはそんなにこだわる必要はないようです。

弓の毛は生きた馬の毛を使うので、気候の状態や食べた草の質などに影響されて、同じ産地でも毛の質や状態はいつも違うのです。

弓の毛が「白い」のは、白馬の毛を使っているからではなく「黒い毛をさらして白くしている」のです。

コントラバスの弓は、摩擦力が必要なので黒い毛です。

ヴァイオリン弓の毛に黒い毛を混ぜると、弦への引っかかりが強すぎて弾きにくくなります。プロのヴァイオリニストの中には黒い毛を少し混ぜた弓を使っている人もいるそうです。「見た目が変わった弓を使いたい」という方には良いかもしれなせんが、ヴァイオリンの演奏しやすいのは白い弓の毛です。

先日レッスンのHさんは、

「弓の毛替え、そろそろしたいと思っています。あとは弦も替えたいです。」

Hさんは「テレワーク」でヴァイオリン練習の時間を少し多くとれるようになったそうです。

着実にヴァイオリン上達なさっています♫

関連記事

ヴァイオリンの重音チャレンジ

ヴァイオリンは弾く人が自分で音程を作る楽器です。このテクニックを習得出来るかどうかが、ヴァイオリン上

記事を読む

ヴァイオリンのヴィブラートの種類

ヴァイオリンのヴィブラートは、大まかに2種類あります。「腕からのヴィブラート」と「手首からのヴィブ

記事を読む

ヴァイオリンの消音器

「やっぱり家でも練習したいと思っているのですが、ヴァイオリンの消音器はどんな物があって、効果の違いは

記事を読む

ヴァイオリンの駒に

時折(一般のヴァイオリン弾きはお目にかかる事の少ない)珍しいものを持って来てくださるOさん。

記事を読む

ヴァイオリン練習のコツ

楽器の習得には「練習する」という努力が欠かせません。   その「努力=一生懸命やる」には2種類あり

記事を読む

バロック・ヴァイオリン

ヴァイオリンは19世紀以降に、より大きく強い音が出るように改造されました。改造された楽器(そして新し

記事を読む

ヴァイオリンのグリッサンド

「gliss.」と記される「グリッサンド」は、ヴァイオリンの指板に一本の指を置いて、それを滑らせて

記事を読む

ヴァイオリンの「運動」

ヴァイオリンの演奏においての「運動」は、ある特定の筋肉の組み合わせが働く事を指します。 この

記事を読む

作曲家を夢中にさせたヴァイオリニスト

1844年スペインのバンブローナ出身のパブロ・サラサーテ。 サラサーテは19世紀半ばから後半

記事を読む

ヴァイオリンの「デタシェ」

フランス語の「分離した」という言葉からきた用語の「デタシェ」。一音ごとに弓を返して弾く奏法です。跳ね

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑