ヴァイオリンのリズム

公開日: : ヴァイオリンの小話

「付点音符が甘くなる」「シンコペーションが分からなくなる」「テンポが安定しない」「複雑なリズムが読みとりにくい」など…。

この「リズムの問題」は、大きく2つに分けられます。

ひとつは「テンポの問題」です。

音楽の勢いを感じ、音楽を前に進める能力です。

具体的には「テンポが安定しない」ことです。

ヴァイオリンを弾きながらテンポを安定させる方法のひとつに「おへそでカウントする」というのを教えて頂いた事があります。

手を叩いたり、歩いたりする時に、前に進む「勢い」を感じ意識(理解も!)することです。

メトロノームを使う場合には、メトロノームの音を頭の中で勢いを持った拍にイメージし直すと良いかと思います。

もうひとつは「リズムの問題」です。

これは、拍を分割したり、組み合わせたりする能力です。

リズムを「分割する」とは、リズムのまとまりを、ひとつの単位ととらえて、その中にリズムを収めるイメージを作ることです。

長い音符の勢いが短い音符の位置を自然に示すような弾き方を作る感じです。

リズムは「足し算でなく割り算」で理解します。

リズムの感覚をより正確にするためには、リズムや拍の個性や特徴を知ることも大切です。

例えば三連符や3拍子は自然に前に進みやすく、2拍子や4拍子は落ち着きやすいです。

三連符や3拍子は円形に拍を感じるととりやすく、2拍子や4拍子は勢いをつけないと前に進みません。

こうした特徴は、楽曲の理解にも通じるので、知っておくと良いと思います♪

関連記事

名ヴァイオリニストのパガニーニ

皆さんは「パガニーニ」をご存知ですか? ヴァイオリンに興味のある方でしたら名前くらい聞いたこ

記事を読む

本番での緊張(*≧∀≦*)

どんなプロのヴァイオリニスト(演奏家)でも、緊張しない人はいないと思います。 シベリウスとい

記事を読む

ヴァイオリン練習 6

「ヴァイオリン練習は午前中にするようにしています。」 と、Kさん。 ほとんど毎日、およそ1時間

記事を読む

ヴァイオリンはスケール(音階)から

最近のレッスンでの基礎練習の時間には、 有名なヴァイオリニスト達のインタビューの話をしながら行なっ

記事を読む

バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」

ヨハン・セバスチャン・バッハ (1685~1750) 作曲「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パル

記事を読む

ヴァイオリン演奏を音楽的に

音大時代の友人ピアニストの一言。 『自分が頑張って弾く、のではなく音楽に語らせなさい、とはよ

記事を読む

ヴァイオリンのポジション移動

「ヴァイオリンの指板は見る通り、およそ30cmくらいの長さしかありません。 しかし、ヴァイオリンが

記事を読む

「松ヤニ」作りを

ヴァイオリンを弾く前に弓に付ける「松ヤニ」。 ご実家近くの松の木から「松ヤニ」がしみ出ているのを見

記事を読む

ヴァイオリンのアゴ当てカバー

昨日レッスンにいらしたAさんのヴァイオリンのアゴ当てに、茶色のカバーが付いていました。

記事を読む

ヴァイオリンの読譜

楽譜を読む能力を『読譜力』と呼びます。「読譜力」には様々レベルがあります。 その違いは大きく

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑