ヴァイオリンのヴィブラート

公開日: : ヴァイオリンの小話

ヴィブラートは、物理的には「音程を上下に揺らすこと」です。

ヴィブラートは、気の向くままに(いつでも見境なく)かけるテクニックではありません。

曲を弾く時、どのようなところでヴィブラートを使うのかを考えてみます。

プロのヴァイオリニストは、ひとつの曲に取り組む時、最初は「ノンヴィブラート(ヴィブラート無し)」で弾いてみます。次にボーイングによって音楽の表現を付けていきます。その後に、もっと表現を豊かにしたい場所にヴィブラートを加えていきます。

 さらに、ヴィブラートをかけようと思う音に「どのくらいの幅の」「どのくらいの速度の」ヴィブラートをかけると良いか?を考えます。ヴィブラートの使い分けは、曲のイメージに応じて行います。

私の恩師は「左指の(ヴィブラートをかけている)状態を見れば、その雰囲気、表現している音楽が分かります。」とおっしゃっていました。

Sさんは「ヴィブラートの習得」順調に頑張っています♫

関連記事

作曲家を夢中にさせたヴァイオリニスト

1844年スペインのバンブローナ出身のパブロ・サラサーテ。 サラサーテは19世紀半ばから後半

記事を読む

ヴァイオリンのヴィブラートの種類

ヴァイオリンのヴィブラートは、大まかに2種類あります。「腕からのヴィブラート」と「手首からのヴィブ

記事を読む

no image

弓の歴史

古代の弓と中世に使われていた弓の形状は、絵画や文献も少なく明らかではないのですが「木や竹の棒の端に

記事を読む

ヴァイオリンを弾く前に

楽譜を読む…ソルフェージュ(何の音がどんなリズムで書かれているかということ)を勉強することも大切で

記事を読む

ヴァイオリン演奏を音楽的に

音大時代の友人ピアニストの一言。 『自分が頑張って弾く、のではなく音楽に語らせなさい、とはよ

記事を読む

ヴァイオリンはスケール(音階)から

最近のレッスンでの基礎練習の時間には、 有名なヴァイオリニスト達のインタビューの話をしながら行なっ

記事を読む

コンサートに向けて

「この弦はまだ使えますよ。」 と、弦楽器職人のYさんのお言葉で、今回は替えずに…と思っていました。

記事を読む

ヴァイオリンの細かいヴィブラート

「音程の揺れ幅の狭いヴィブラート」のことを指す「細かいヴィブラート」。 細かいヴィブラートは

記事を読む

ヴァイオリンレッスンの番組

昨夜、ピアノの友人からのお勧めテレビ番組のお知らせがきました。 とっても楽しみです!

記事を読む

ヴァイオリンのスラー

「スラー」は「2つ以上の高さの違う音を、弓を返さずに繋げて弾く」奏法です。 スラーの中に何音も入っ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑