ヴァイオリンのヴィブラート

公開日: : ヴァイオリンの小話

ヴィブラートは、物理的には「音程を上下に揺らすこと」です。

ヴィブラートは、気の向くままに(いつでも見境なく)かけるテクニックではありません。

曲を弾く時、どのようなところでヴィブラートを使うのかを考えてみます。

プロのヴァイオリニストは、ひとつの曲に取り組む時、最初は「ノンヴィブラート(ヴィブラート無し)」で弾いてみます。次にボーイングによって音楽の表現を付けていきます。その後に、もっと表現を豊かにしたい場所にヴィブラートを加えていきます。

 さらに、ヴィブラートをかけようと思う音に「どのくらいの幅の」「どのくらいの速度の」ヴィブラートをかけると良いか?を考えます。ヴィブラートの使い分けは、曲のイメージに応じて行います。

私の恩師は「左指の(ヴィブラートをかけている)状態を見れば、その雰囲気、表現している音楽が分かります。」とおっしゃっていました。

Sさんは「ヴィブラートの習得」順調に頑張っています♫

関連記事

日本のヴァイオリンの教本

日本でよく使われているヴァイオリンの教本は、3つあります。 「鈴木慎一バイオリン指導曲集」全

記事を読む

(ヴァイオリンを含めて楽器の)ピッチ

ピッチ(ヘルツ)の世界標準ができたのは、第二次世界大戦後のことです。1955年、国際標準化機構(IS

記事を読む

ヴァイオリンのコレクター

史上一番のヴァイオリンコレクターは、ニコロ・パガニーニです。 1782年にイタリア・ジェノバ

記事を読む

サイレントヴァイオリン

お家での練習はサイレントヴァイオリンを使用しているAさん。 先週末は、そのサイレントヴァイオ

記事を読む

ヴァイオリンの松やに

先日弦楽器工房で勧められて購入した松やに「Leatherwood Bespoke 」。オーストラリ

記事を読む

バッハのヴァイオリン 1

「バロックヴァイオリン」と「モダンヴァイオリン」との本質的な違いは「語る楽器」と「歌う楽器」の違い

記事を読む

バッハの「無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ」

先日レッスンのSさんが、とても良い「バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ」の資料を持

記事を読む

教則本で有名なヴァイオリニスト 2

ヴァイオリンを習い始めて、ある程度上達を目指す人達が練習する教則本は 「カイザー(1815〜1888

記事を読む

ヴァイオリンの練習 8

「ヴァイオリンの練習は、娘の(ヴァイオリン)練習が終わったあとしています。 午前中など、時間のある

記事を読む

ヴァイオリンはスケール(音階)から

最近のレッスンでの基礎練習の時間には、 有名なヴァイオリニスト達のインタビューの話をしながら行なっ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑