ヴァイオリンのヴィブラート

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7月の発表会で「サン・サーンス作曲 白鳥」を弾く予定のRさん。なるべく柔らかい響きのヴィブラートをかけて演奏をしたいと思っていらっしゃいます。ヴィブラートの習得方法はいくつかありますが、今回は「普段の生活の動作からヒントを得る」方法をご紹介してみたいと思います。

ヴィブラートのコツ 1

戸をノックするように

誰かの部屋に入る時や、会議室に入る時に皆さんがする「扉のノック」。このノックの動きを応用して、ヴィブラートのコツをつかんでみましょう。

まずは、楽器をいつものように構えます。

構えた位置と腕の状態をたもったままで、左手は弦を押さえずに、扉をノックする動きをしてみましょう。

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この時、なるべく手首だけの動きにならないように、肘の方から大きくノックするように意識して下さい。また、手の形を固めずに肘からのスナップを利かせるように動かします。ポイントは「勢いをつけずに、受動的な動きで」です。

親指をセットしてノックする

次に左手の親指を楽器にセットして下さい。指はまだ弦の上に乗せずに、また扉をノックする動きを繰り返しやってみましょう。

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親指には力を加えずに楽器にそえているだけですので、ここでも問題なく「ノックする動き」が出来るかと思います。この動きを覚えておいて下さい。(この時の親指の場所がどのあたりかで、ヴィブラートの種類が決まります)

弦を押さえてノックする

最後はいよいよ左手で弦を押さえてノックする動きをしてみます。指は音程の位置に固定されて関節の曲げ伸ばしのみの小さい動きのなりますが、これまでと同じように余分な力が入らないようにしましょう。弦を押さえないノックの動きと、弦を押さえるノックの動きを交互に試しながら、ヴィブラートの感覚をつかんでみて下さい。

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ヴィブラートの練習は1回あたり5分以内で

ヴィブラート(に限らず、単純な動作)の練習の場合は、1回あたり長くても5分以内で休んだ方が効果的といわれています。あまり長く、あれこれ試していると集中力も途切れて、何がなんだか分からない..動作の記憶が曖昧になってしまいやすくなります。休憩を上手に取り入れて、コツをつかんでください♫(休憩中は、なるべく違う大きな運動をすると良いと聞いたことがあります☺)

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