ヴァイオリンのヴィブラート

公開日: : 未分類

7月の発表会で「サン・サーンス作曲 白鳥」を弾く予定のRさん。なるべく柔らかい響きのヴィブラートをかけて演奏をしたいと思っていらっしゃいます。ヴィブラートの習得方法はいくつかありますが、今回は「普段の生活の動作からヒントを得る」方法をご紹介してみたいと思います。

ヴィブラートのコツ 1

戸をノックするように

誰かの部屋に入る時や、会議室に入る時に皆さんがする「扉のノック」。このノックの動きを応用して、ヴィブラートのコツをつかんでみましょう。

まずは、楽器をいつものように構えます。

構えた位置と腕の状態をたもったままで、左手は弦を押さえずに、扉をノックする動きをしてみましょう。

IMG_3978

 

この時、なるべく手首だけの動きにならないように、肘の方から大きくノックするように意識して下さい。また、手の形を固めずに肘からのスナップを利かせるように動かします。ポイントは「勢いをつけずに、受動的な動きで」です。

親指をセットしてノックする

次に左手の親指を楽器にセットして下さい。指はまだ弦の上に乗せずに、また扉をノックする動きを繰り返しやってみましょう。

IMG_3978

親指には力を加えずに楽器にそえているだけですので、ここでも問題なく「ノックする動き」が出来るかと思います。この動きを覚えておいて下さい。(この時の親指の場所がどのあたりかで、ヴィブラートの種類が決まります)

弦を押さえてノックする

最後はいよいよ左手で弦を押さえてノックする動きをしてみます。指は音程の位置に固定されて関節の曲げ伸ばしのみの小さい動きのなりますが、これまでと同じように余分な力が入らないようにしましょう。弦を押さえないノックの動きと、弦を押さえるノックの動きを交互に試しながら、ヴィブラートの感覚をつかんでみて下さい。

IMG_3897

 

ヴィブラートの練習は1回あたり5分以内で

ヴィブラート(に限らず、単純な動作)の練習の場合は、1回あたり長くても5分以内で休んだ方が効果的といわれています。あまり長く、あれこれ試していると集中力も途切れて、何がなんだか分からない..動作の記憶が曖昧になってしまいやすくなります。休憩を上手に取り入れて、コツをつかんでください♫(休憩中は、なるべく違う大きな運動をすると良いと聞いたことがあります☺)

関連記事

クリスマスコンサートに向けて 4

今週は「クリスマスコンサート」に向けて「楽器のメンテナンス....弦替え」をなさった生徒さんが何人も

記事を読む

休符も「音楽」

演奏で「休み」と呼んでいる「休符」。音楽は、音を出しているのと同じくらい、音を出していない「間」の時

記事を読む

ヴァイオリンの左指の押さえ方で

ヴァイオリンの左指の押さえ方は、基本は「指の中心の角度が およそ45度」です。 この押さえる角

記事を読む

ヴァイオリンケースのアクセサリー

「一目惚れして買っちゃいました♡」というTさんのヴァイオリンケースに付いたばかりの、ペンギンさんのキ

記事を読む

連休中のヴァイオリン♪

今年のゴールデンウィークは、いかがお過ごしですか? おうちでのんびり  ちょっとしたお出かけ…

記事を読む

クリスマスコンサートの伴奏合わせ

まだ先の話ですが、12月5日(土)のクリスマスコンサートのピアノ伴奏合わせを、一週間前の11月28日

記事を読む

スプリングコンサートに向けて 4

「クリスマスコンサート」に続き、今回の「スプリングコンサート」でもポピュラーミュージック「Song

記事を読む

明日は「クリスマスコンサート」♫

当教室の「クリスマスコンサート」は勉強会スタイルです。  

記事を読む

オーケストラの中のヴァイオリン

昨日もオーケストラに行ってきました。 先週より練習はしたつもりでも「まだまだ練習不足」

記事を読む

「サマーコンサート」を終えて 17

今年の「サマーコンサート」では「バッハ作曲 ガヴォット」を演奏したMさん。 お家では

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑