ヴァイオリンの重音奏法

公開日: : 未分類

フルタイム勤務で忙しい毎日を過ごしながら、でもヴァイオリンも練習しているRさん。

練習している分は、ちゃんと弾けるようになっています。弓を持つ手の柔軟性も出てきます。左手左指の押さえ方も良くなります。少し余分な力が入っていても、指摘した瞬間にフワッと脱力できます。実に上手にコツをつかんでいます。

そんなRさんの質問です。

「HAUCHARD」の9番の重音奏法で、G線とD線の重音(低い2弦)は弾けるのに、A線とE線の重音(高い2弦)が上手くいかないんですが、どうしてなのでしょうか?」

ヴァイオリンの場合、弓を持つ腕(肘)の高さで音の出る弦が決まります。

その弓を持つ腕の高さがちょうど2つの弦に、同じ重さ(圧力)でかかると重音が出ます。

例えば、A線とE線の重音で、A線が多く、E線の音がかすれてしまう場合。この時は、肘の高さを少し下げます。この時、肘が下げても上手くいかない時は、手首の高さが一緒に下がっていないかもしれません。

「肘の高さを下げて。」という表現は、時として、手全体がぎこちない動きになってしまいます。

「鳥が羽を羽ばたくように、ふわっと下ろして。」と、私の恩師はこんな表現をして生徒さんの腕の動きを見事に自由にしていました。

こんな表現もあります。「弓の角度と腕の角度は、常に平行です。」

これも、非常に分かりやすいヒントですね!

IMG_3075

 

 

関連記事

ヴァイオリンレッスン7回目

HAUCHARDという教本のPREPATOIREの19番まで進みました。 これで左指の4まで、

記事を読む

ヴァイオリンの左指

左指のテクニックも、だんだん高度になっていくにつれて「左指の基本の形がどれだけ良い形を習得しているか

記事を読む

ヴィブラートの(聴覚的)特性

プロの演奏家は、ヴィブラートを高いピッチから低いピッチまでの振動を一定に保っています。そして、振動の

記事を読む

ヴァイオリンの基礎力アップ「弓を持つ手」

「右手の末関節に弓をのせて」 「親指は、ふわ~っとまるく置く感じで」 これは、初めて弓を

記事を読む

本番間近のオーケストラ練習

今日は、1月から始まった「草加市民管弦楽団 第31回定期演奏会」の最後の練習でした。 後はゲネ

記事を読む

ヴァイオリン譜の奏法

楽譜に出てくる奏法の名称…覚えておくと便利です。 staccato スタッカート 音

記事を読む

ヴァイオリンケースにサインを

「茨城国際音楽アカデミーin笠間」の第一日目。 聴講したレッスンと時間が重なり、残念ながら聴け

記事を読む

バッハ作曲パルティータ第1番

間近に迫った「スプリング・コンサート」プログラム最後は、Kさんの「バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリンパル

記事を読む

物語の中のヴァイオリン

「うわあ・・・。ぼく、一度でいいからヴァイオリンを弾いてみたかったんだ」 子供に大人気の物語「

記事を読む

今日は「ヴァイオリンの日」

今日のレッスンの生徒さんからのメール情報です。「1880年に、国産ヴァイオリン第1号」が完成した日」

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑