ヴァイオリンの重音奏法
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フルタイム勤務で忙しい毎日を過ごしながら、でもヴァイオリンも練習しているRさん。
練習している分は、ちゃんと弾けるようになっています。弓を持つ手の柔軟性も出てきます。左手左指の押さえ方も良くなります。少し余分な力が入っていても、指摘した瞬間にフワッと脱力できます。実に上手にコツをつかんでいます。
そんなRさんの質問です。
「HAUCHARD」の9番の重音奏法で、G線とD線の重音(低い2弦)は弾けるのに、A線とE線の重音(高い2弦)が上手くいかないんですが、どうしてなのでしょうか?」
ヴァイオリンの場合、弓を持つ腕(肘)の高さで音の出る弦が決まります。
その弓を持つ腕の高さがちょうど2つの弦に、同じ重さ(圧力)でかかると重音が出ます。
例えば、A線とE線の重音で、A線が多く、E線の音がかすれてしまう場合。この時は、肘の高さを少し下げます。この時、肘が下げても上手くいかない時は、手首の高さが一緒に下がっていないかもしれません。
「肘の高さを下げて。」という表現は、時として、手全体がぎこちない動きになってしまいます。
「鳥が羽を羽ばたくように、ふわっと下ろして。」と、私の恩師はこんな表現をして生徒さんの腕の動きを見事に自由にしていました。
こんな表現もあります。「弓の角度と腕の角度は、常に平行です。」
これも、非常に分かりやすいヒントですね!
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