ヴァイオリンの重音奏法
公開日:
:
未分類
フルタイム勤務で忙しい毎日を過ごしながら、でもヴァイオリンも練習しているRさん。
練習している分は、ちゃんと弾けるようになっています。弓を持つ手の柔軟性も出てきます。左手左指の押さえ方も良くなります。少し余分な力が入っていても、指摘した瞬間にフワッと脱力できます。実に上手にコツをつかんでいます。
そんなRさんの質問です。
「HAUCHARD」の9番の重音奏法で、G線とD線の重音(低い2弦)は弾けるのに、A線とE線の重音(高い2弦)が上手くいかないんですが、どうしてなのでしょうか?」
ヴァイオリンの場合、弓を持つ腕(肘)の高さで音の出る弦が決まります。
その弓を持つ腕の高さがちょうど2つの弦に、同じ重さ(圧力)でかかると重音が出ます。
例えば、A線とE線の重音で、A線が多く、E線の音がかすれてしまう場合。この時は、肘の高さを少し下げます。この時、肘が下げても上手くいかない時は、手首の高さが一緒に下がっていないかもしれません。
「肘の高さを下げて。」という表現は、時として、手全体がぎこちない動きになってしまいます。
「鳥が羽を羽ばたくように、ふわっと下ろして。」と、私の恩師はこんな表現をして生徒さんの腕の動きを見事に自由にしていました。
こんな表現もあります。「弓の角度と腕の角度は、常に平行です。」
これも、非常に分かりやすいヒントですね!
関連記事
-
-
一年未満でサードポジション
ヴァイオリンを始めて8カ月でジュニアオーケストラに「ヴァイオリン奏者」としてデビューしたYちゃん。
-
-
ヴァイオリンの音色、七変化
ある程度弾けるようになってくると、次の7つの「ヴァイオリンの音色を決めるポイント」を知っていると、楽
-
-
ステージ(コンサート)でのヴァイオリン演奏
ヴァイオリンに限った事ではないと思いますが、楽器を勉強している人なら誰でも経験する「ステージ(コンサ
-
-
ヴァイオリンのグレードアップ
ヴァイオリンを始めて、今月が一年目のKさん。 Kさんはヴァイオリンだけでなく弦楽器がお好きで、
-
-
クリスマスコンサートの伴奏合わせ
11月28日(日)午前10時くらいから午後6時頃まで、クリスマスコンサートの伴奏合わせを行う予定です
-
-
サマーコンサートに向けて 1
6月に入り「サマーコンサート」(7月23日予定)が来月に迫ってきました。 いつもコンサートに「
-
-
ヴァイオリンレッスン 19回目
「お家で聴いていて、ちょっと上手になってきたように思いました!」とお母様のMさん。Aちゃんはお稽古事
-
-
クリスマスコンサートに向けて 1
今年のクリスマスコンサートの最後の部は、アンサンブルで「パッフェルベル作曲 カノン」をする予定です。
- PREV
- ヴァイオリン教室のすぐそばの桜並木道
- NEXT
- ヴァイオリンの音階練習アップデート!