(ヴァイオリンの)曲全体の強弱を考えて
公開日:
:
未分類
モーツァルト以前の作曲家の楽譜には、強弱記号がほとんどありません。「メロディーの強弱の付け方は書かれていなくても知っていて、それを表現できる人しか音楽家になれなかった」そうです。
昨日のオーケストラで、指揮者の先生は今回の演奏曲目「ブルックナー第8番」の全体的強弱の付け方を説明してくださいました。
*ブルックナーは ppp (非常に小さく)から fff (非常に大きく)までの音楽です。
*ppp < pp < p < mf < f < ff < fff という順番で大きくなっていきます。
*mp (やや小さく)は存在しません。つまり、mf (やや大きく)が mp の役割を果たしています。ですから、演奏者の皆さんは、その時の状況に合わせた音量で弾いて下さい。
*f や ff が交互に出てきたら、必ずその後に fff が出てきます。f や ff を上手に利用して弾くと、 fff が非常にうまくいきます。広がりのある豊かな演奏になります。
*p はあまり小さくありません。ソロの、つまりメロディーを受け持っているパートの人は音を出して下さい。
*曲の終わりの p は、沈んだ音ではなく、「明るい音」でお願いします。
実に、明確な指示。80分を超える曲全体像が見えてきました。イメージもはっきりしてきます。
どんな曲もこんな風に、しっかりしたイメージをもって、ある程度計画的な強弱設定が「良い演奏」「聴き応えのある演奏」につながりますね!
関連記事
-
-
(ヴァイオリンの)弓が震えてしまう時
「人前で弾くと、弓がバウンドしてしまうんです。」 という生徒さん、いらっしゃいます。 緊
-
-
ヴァイオリンの基礎練習を
多忙な日々の中、ヴァイオリン練習をストイックになさっていらっしゃるHさん。今日も「セヴシックOp.1
-
-
ヴァイオリンコンサートを聴く
先日の娘が参加した発表会には、当教室を卒業した生徒さんや、孫弟子さんたちも演奏しました。お互いに演奏
-
-
学校のオーケストラで
「学校の(学年別)オーケストラで、コンサート・ミストレスになったんです。」と、嬉しそうな笑顔のRちゃ
-
-
何事も「続ける事」が大切
今日のランチは、浅草にある「ナベノイズム」というレストランに行ってきました。 昨年7月
-
-
クリスマスコンサートの伴奏合わせ
11月28日(日)午前10時くらいから午後6時頃まで、クリスマスコンサートの伴奏合わせを行う予定です
-
-
2016年のクリスマス
今年の「クリスマス・イヴ」のレッスン♫
-
-
クリスマスコンサートの伴奏合わせ
まだ先の話ですが、12月5日(土)のクリスマスコンサートのピアノ伴奏合わせを、一週間前の11月28日
-
-
ヴァイオリンのピアノ伴奏合わせ
今日、一回目のクリスマスコンサートの伴奏合わせをしました。 合わせてみると、テンポや細かい音弾き方、
- PREV
- ヴァイオリンのトリル
- NEXT
- ヴァイオリンレッスン 10回目