(ヴァイオリンの)曲全体の強弱を考えて
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モーツァルト以前の作曲家の楽譜には、強弱記号がほとんどありません。「メロディーの強弱の付け方は書かれていなくても知っていて、それを表現できる人しか音楽家になれなかった」そうです。
昨日のオーケストラで、指揮者の先生は今回の演奏曲目「ブルックナー第8番」の全体的強弱の付け方を説明してくださいました。
*ブルックナーは ppp (非常に小さく)から fff (非常に大きく)までの音楽です。
*ppp < pp < p < mf < f < ff < fff という順番で大きくなっていきます。
*mp (やや小さく)は存在しません。つまり、mf (やや大きく)が mp の役割を果たしています。ですから、演奏者の皆さんは、その時の状況に合わせた音量で弾いて下さい。
*f や ff が交互に出てきたら、必ずその後に fff が出てきます。f や ff を上手に利用して弾くと、 fff が非常にうまくいきます。広がりのある豊かな演奏になります。
*p はあまり小さくありません。ソロの、つまりメロディーを受け持っているパートの人は音を出して下さい。
*曲の終わりの p は、沈んだ音ではなく、「明るい音」でお願いします。
実に、明確な指示。80分を超える曲全体像が見えてきました。イメージもはっきりしてきます。
どんな曲もこんな風に、しっかりしたイメージをもって、ある程度計画的な強弱設定が「良い演奏」「聴き応えのある演奏」につながりますね!
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