「ヴァイオリン」の名称起源
公開日:
:
最終更新日:2021/02/03
ヴァイオリンの小話
ヴァイオリンの音楽が最初に発展したのはイタリアで、イタリア語ではこの楽器を「violino(ヴィオリーノ)」といいます。
これは「viola(ヴィオラ)」という語に「小さい」を意味する「〜ino」を付けたもので、「小さいヴィオラ」を表しています。
この「violino(ヴィオリーノ)」が転訛して英語の「violin(ヴァイオリン)」となりました。
ここで注意しなければいけないのは「ヴィオラ」という言葉の意味です。
イタリア語の「viola」はラテン語の「Vitulari(祭りを祝う、の意味)」から派生した語で、15~16世紀頃には擦弦楽器全般を指していました。
ヴィオラ・ダ・ガンバ(足で支えて演奏するヴィオラ)、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(腕で支えて演奏するヴィオラ)などがその例です。
初期のヴァイオリンは「ソプラノ・ディ・ヴィオラ・ダ・ブラッチョ」と呼ばれていました。
「ヴィオリーノ」の語が最初に登場するのは1530年代のことです。
また、「ヴィオラ」が現在の形のヴィオラを指すようになったのは、18世紀後半になってからのことと考えられています。
私のヴィオラのサイズは大きくないです。
昔、オペラ上演のピットで長時間演奏するために使用されていたヴィオラかもしれません。
レッスン室から見える庭の梅が、咲き始めました。
雨が上がって、お日さまが出てきて、
左上に「メジロ」も来ました♪
関連記事
-
ヴァイオリン練習 2
「普段ヴァイオリンは、午前中1時間、午後1時間練習しています。 時々午前中2時間だったり、午後に2
-
ヴァイオリンの運弓は
弓を持つ時、当教室では 「手指の末関節に弓を乗せて親指をフワーッと丸みを帯びた感じにして、指先
-
ヴァイオリンの肩当て
「この肩当てが今のところ一番自分に合っていると思います。」 と、Oさん。 「この『ボン・ムジカ
-
ヴァイオリンのフィンガリング
フィンガリングについては、まず始めにどんな可能性があるかを考えます。フィンガリングは最大10個くら
-
ヴァイオリン練習 14
「ヴァイオリンの練習は、だいたい午前中が多いです。」 と、Mさん。 Mさんはどの曲も丁寧
-
ヴァイオリンの「デタシェ」
フランス語の「分離した」という言葉からきた用語の「デタシェ」。一音ごとに弓を返して弾く奏法です。跳ね
-
ヴァイオリンの弓をまっすぐに
ヴァイオリンが「弦を弓でこすって音を出す楽器=擦弦楽器」です。 効果的に こするのには、弦に対
-
ヴァイオリンの楽譜バックのアイディア
「私のヴァイオリンケースは楽譜が入らないし、楽譜ケースも取り付けられません。でも両手を自由に手ぶら
-
ヴァイオリンのリズム
「付点音符が甘くなる」「シンコペーションが分からなくなる」「テンポが安定しない」「複雑なリズムが読
- PREV
- 「クリスマスコンサート」を終えて 21
- NEXT
- ヴァイオリンの読譜