ヴァイオリンの音程 1
公開日:
:
最終更新日:2020/10/03
ヴァイオリンの小話
弦楽器の音程は指板の上に築かれていきます。
ハイポジションは、まず指板の低いところに基準音を確保し、そこを手掛かりとして上への音をとっていきます。
そして学習が進むほどに、この基準音をできるだけ短い時間で取ること、また、基準音が極力、余計な音として響かないように指導されることになります。
あまり基準音の助けを借りずに高い音が一発で取れるようになるのは、普通なら相当の訓練を経た後でしょう。
音程はモノトーンの世界でなく、カラーとも言うべき世界の中にあります。
音程については古来様々なものがあるというのが通説のようです。
例えば、純正調、ピタゴラス音階、平均律などの長所短所などについて書かれたものもあります。
和音は純正調で取る方が良いですが、
メロディの方はピタゴラス音階が良く、
転調は平均律が便利です。
全体的には平均律を基準として、特定の和音やメロディについては、必要に応じて調整する方法が良いです。
大切なのは「耳に美しく、自然に合っているように快く響く」音程ということです。
音程は理屈ではなく感性そのものなのです。
関連記事
-
ヴァイオリンの練習 29
「ヴァイオリンの練習は、平日夜の9時頃にしています。 週末はまとめて練習を頑張っています。」 と、
-
ヴァイオリンはスケール(音階)から
最近のレッスンでの基礎練習の時間には、 有名なヴァイオリニスト達のインタビューの話をしながら行なっ
-
作曲家を夢中にさせたヴァイオリニスト
1844年スペインのバンブローナ出身のパブロ・サラサーテ。 サラサーテは19世紀半ばから後半
-
有名になるヴァイオリニスト
「パガニーニの演奏を聴いた時、私はまだ14歳だったが、すでにヴァイオリンの技術はかなり習得していた
-
ヴァイオリン練習 2
「普段ヴァイオリンは、午前中1時間、午後1時間練習しています。 時々午前中2時間だったり、午後に2
-
ヴァイオリニストのサラサーテ
サラサーテといえば「新しいヴァイオリン教本 6巻」にも出てくる「ツィゴイネルワイゼン」を思い出す方
-
教則本で有名なヴァイオリニスト 2
ヴァイオリンを習い始めて、ある程度上達を目指す人達が練習する教則本は 「カイザー(1815〜1888
-
ヴァイオリンのヴィブラート
ヴィブラートは、物理的には「音程を上下に揺らすこと」です。 ヴィブラートは、気の向くままに(い
- PREV
- 大人になってからのヴァイオリン
- NEXT
- 2020年 クリスマスコンサート