ヴァイオリンの音程 1

公開日: : 最終更新日:2020/10/03 ヴァイオリンの小話

弦楽器の音程は指板の上に築かれていきます。

ハイポジションは、まず指板の低いところに基準音を確保し、そこを手掛かりとして上への音をとっていきます。

そして学習が進むほどに、この基準音をできるだけ短い時間で取ること、また、基準音が極力、余計な音として響かないように指導されることになります。

あまり基準音の助けを借りずに高い音が一発で取れるようになるのは、普通なら相当の訓練を経た後でしょう。

音程はモノトーンの世界でなく、カラーとも言うべき世界の中にあります。

音程については古来様々なものがあるというのが通説のようです。

例えば、純正調、ピタゴラス音階、平均律などの長所短所などについて書かれたものもあります。

和音は純正調で取る方が良いですが、

メロディの方はピタゴラス音階が良く、

転調は平均律が便利です。

全体的には平均律を基準として、特定の和音やメロディについては、必要に応じて調整する方法が良いです。

大切なのは「耳に美しく、自然に合っているように快く響く」音程ということです。

音程は理屈ではなく感性そのものなのです。

関連記事

ヴァイオリンの弓グッズ

「弓の持ち方」を良くするグッズ。 先日いらした方が使っていたのは「指マスター」。

記事を読む

ヴァイオリンのボーイング練習に

昨日いらした生徒さんが 「ヴァイオリンは最初に習得することがたくさんありますね!」 と、言って

記事を読む

教則本で有名なヴァイオリニスト 2

ヴァイオリンを習い始めて、ある程度上達を目指す人達が練習する教則本は 「カイザー(1815〜1888

記事を読む

ヴァイオリン音階練習

音階練習をすると、着実に上手になります。 ただ漫然と練習すると効果を期待出来なくなってしまい

記事を読む

ヴァイオリンのニス

「30年にわたってヴァイオリンの名器を収集してきたタリシオ死去のニュースをいち早く聞きつけ、遺族か

記事を読む

ヴァイオリンの肩当て

少しでも快適にヴァイオリンを弾きたいと工夫しているYさんが、ネットで見つけた肩当ては、高さ(厚み)が

記事を読む

ヴァイオリン練習 14

「ヴァイオリンの練習は、だいたい午前中が多いです。」 と、Mさん。 Mさんはどの曲も丁寧

記事を読む

ヴァイオリンの「運動」

ヴァイオリンの演奏においての「運動」は、ある特定の筋肉の組み合わせが働く事を指します。 この

記事を読む

ヴァイオリンの練習 8

「ヴァイオリンの練習は、娘の(ヴァイオリン)練習が終わったあとしています。 午前中など、時間のある

記事を読む

ヴァイオリンの弓をまっすぐに

ヴァイオリンが「弦を弓でこすって音を出す楽器=擦弦楽器」です。 効果的に こするのには、弦に対

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑