ヴァイオリンの読譜

公開日: : ヴァイオリンの小話

楽譜を読む能力を『読譜力』と呼びます。「読譜力」には様々レベルがあります。

その違いは大きく分けて二つあります。

① レベル❶「楽譜を音楽の進行に沿って読むことができる」

レベル❷「フレーズをまとめて把握したり、実際に弾く場所よりも先を見通すことができる」

② レベル❶「実際に書かれている音符を理解できる」

レベル❷「楽譜に書かれていないこと…隠れている和音の動きなど…まで読み通すことができる」

この二つの段階の違いが、読譜力の高さを決める大きな要素になります。

「楽譜を読む」とは「楽譜に書かれた音符を頭でイメージする」というのが原則です。

楽譜を読んで「指がどこにあるか」だけを意識して練習すると、音のイメージを作る能力が向上しにくいので気をつけたいです。

ヴァイオリンを始めたばかりの人は「楽譜全部に指番号を書き込んで」練習しようとする場合があります。

これでは読譜力の前提になり「音のイメージする」力はつきません。

楽譜を読む時には、課題が簡単なうちに、必ず頭で歌いながら弾くようにしましょう。

頭で音が鳴りにくい人は、最初は簡単な旋律で「聴きながら追いかけてイメージする:歌う」シャドウイング練習が効果があります。

関連記事

ヴァイオリンの教則本

当教室でも取り組んでいる生徒さんが少なくない「カイザー」「マザス」「クロイツェル」などの教則本。こ

記事を読む

ヴァイオリン練習のコツ

楽器の習得には「練習する」という努力が欠かせません。   その「努力=一生懸命やる」には2種類あり

記事を読む

ヴァイオリンのアゴ当て

「ヴァイオリンの響きを止めずに、通常二本の金具を一本にしたアゴ当てを購入してみました。」 と

記事を読む

ヴァイオリンの練習 9

「ヴァイオリンの練習は、午前中に45分から1時間30分くらいしています。ほとんど毎日するように心が

記事を読む

私もヴァイオリンアゴ当てカバーを

「ヴァイオリンのアゴ当てカバー、私も購入しました。」 と、Aさん。

記事を読む

ヴァイオリンのスラー

「スラー」は「2つ以上の高さの違う音を、弓を返さずに繋げて弾く」奏法です。 スラーの中に何音も入っ

記事を読む

ヴァイオリニストの系譜 3

ドイツでは、ルイ・シュポーア(1784〜1859)が重要な役割をしています。シュポーアの門下には、フ

記事を読む

ヴァイオリン譜の標識

ヴァイオリンに限ったことではありませんが「音楽標識を正しく理解する…もとの意味を知る」と、表現力を

記事を読む

ヴァイオリンでクラシック音楽

クラシック音楽とポピュラー音楽との大きな違いは、「作曲家が第一」であるということです。指揮者がいる場

記事を読む

ヴァイオリンの音程 1

弦楽器の音程は指板の上に築かれていきます。 ハイポジションは、まず指板の低いところに基準音を

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑