ヴァイオリン教本
公開日:
:
ヴァイオリンの小話
ヴァイオリンの教本には長い歴史があり、多くのヴァイオリニストや講師がレベルに応じたものを残してきました。
今使われているのは、19世紀初頭にフランスのパリ音楽院で始まったモダン奏法の教本が多く利用されています。モダン奏法は、クロイツェルとローデ、バイヨの3教授によって完成されました。
指導書には、大きく分けて3つのタイプがあります。
1:「セヴシック」「オシャール」など、特定の技術に特化したもの
2:スケール(音階)と分散和音を取り上げたもの
3:技術力や表現力を高めるためのエチュード
「セヴシックOp.1」は、左手の形を安定させる&重音&ボーイングなど、初学者だけでなく上級者も必要に応じたものを利用します。
「スケール&分散和音」は技術の基礎で、様々な工夫を凝らしたものもあります。
「エチュード」は、曲のように美しいメロディーを弾きながら、各種の奏法や表現力を向上させることを目的につくられています。
教本は「どれを使うか?」よりも「どう使うか?」が大切なポイントになります。優れた教本を上手に利用すると上達につながります。何も考えずに順に弾くだけですと、効果はあまり期待できません。
目的意識を持って取り組みましょう♫

関連記事
-
-
ヴァイオリン(クラシック)音楽のフレーズ
クラシック音楽のフレーズは理解しておくことが必要です。 基本のフレーズというのは、小節でいy
-
-
ヴァイオリンのリズム
「付点音符が甘くなる」「シンコペーションが分からなくなる」「テンポが安定しない」「複雑なリズムが読
-
-
ヴァイオリンの松やに
先日弦楽器工房で勧められて購入した松やに「Leatherwood Bespoke 」。オーストラリ
-
-
ヴァイオリン音階練習
音階練習をすると、着実に上手になります。 ただ漫然と練習すると効果を期待出来なくなってしまい
-
-
教則本で有名なヴァイオリニスト 1
「セヴシック」 当教室の生徒さんでも取り組んでいる方が少なくない「セヴシック」。ヴァイ
-
-
やっぱりヴァイオリンは音階
もうずいぶん前に「HAUCHARD(初級)」が終わったHさんですが、今でもレッスンの始めに49番の
-
-
ヴァイオリンは「大きな音で」
とにかく最初は、大きい音で弾くことが大切です。 少々きれいでなくても構いません(きれいな音に
-
-
ヴァイオリンの弓が弾むのは
「弾いている途中で弓がはずんでしまうのは何故なんですか?」 と言う生徒さん、珍しくありません
- PREV
- ヴァイオリンレッスン室の窓から
- NEXT
- お家でアンサンブル











