ヴァイオリンの「運動」
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最終更新日:2020/02/29
ヴァイオリンの小話
ヴァイオリンの演奏においての「運動」は、ある特定の筋肉の組み合わせが働く事を指します。
この「ヴァイオリンの運動」はを理解するときに、難しい点が2つあります。
まず1つ目。
「肘の運動」「手首の運動」などで、実際に働いている筋肉は動いている関節周辺になる場合が多いです。ヴァイオリンを弾く時の運動は単純ではなく、複数の筋肉が一緒に働く「協働運動」なのです。そのため意識を向けるところを間違えやすいかもしれません。
2つ目は、実際に動いているところと、その動きを作っているところが違うことがあることです。
例えば「手首を動かす」運動と「手首を振る」運動は、使われている筋肉が全く異なります。
「手首を動かす」場合は、前腕部の筋肉が働きます。
「手首を振る」場合は、上腕部の筋肉が肘を動かして結果的に手首が変形する…動いて見える…のです。
この違いが理解できないと「手首を動かして弾く」のか「肘を動かして弾く」のかを間違えてしまうことがあります。
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