ヴァイオリンの「運動」
公開日:
:
最終更新日:2020/02/29
ヴァイオリンの小話
ヴァイオリンの演奏においての「運動」は、ある特定の筋肉の組み合わせが働く事を指します。
この「ヴァイオリンの運動」はを理解するときに、難しい点が2つあります。
まず1つ目。
「肘の運動」「手首の運動」などで、実際に働いている筋肉は動いている関節周辺になる場合が多いです。ヴァイオリンを弾く時の運動は単純ではなく、複数の筋肉が一緒に働く「協働運動」なのです。そのため意識を向けるところを間違えやすいかもしれません。
2つ目は、実際に動いているところと、その動きを作っているところが違うことがあることです。
例えば「手首を動かす」運動と「手首を振る」運動は、使われている筋肉が全く異なります。
「手首を動かす」場合は、前腕部の筋肉が働きます。
「手首を振る」場合は、上腕部の筋肉が肘を動かして結果的に手首が変形する…動いて見える…のです。
この違いが理解できないと「手首を動かして弾く」のか「肘を動かして弾く」のかを間違えてしまうことがあります。

関連記事
-
-
ヴァイオリンのピチカート
ヴァイオリンのピチカートは弦を指で弾いて鳴らす奏法です。ピチカートの音色がもし少し曇っていたらチェッ
-
-
ヴァイオリンのポジション移動
「ヴァイオリンの指板は見る通り、およそ30cmくらいの長さしかありません。 しかし、ヴァイオリンが
-
-
ヴァイオリンの練習 12
「ヴァイオリンの練習は必ず毎日するようにしています。 私の場合時間を決めてしまうとプレッシャーにな
-
-
ヴァイオリンの「デタシェ」
フランス語の「分離した」という言葉からきた用語の「デタシェ」。一音ごとに弓を返して弾く奏法です。跳ね
-
-
ヴァイオリンを楽しんで
ご自身のヴァイオリンを製作中のOさん。 今はコマの調整が終わり、ナットの高さを調整中だそうです。
-
-
ヴァイオリニストの系譜 1
「自分で弾いている曲の作曲家の系譜は知っていた方が良いです。」と音大の先生もおっしゃっています。
-
-
ヴァイオリニストの系譜 2
スペイン出身のパブロ・サラサーテ(1844〜1908)やルーマニア出身のジョルジュ・エネスコ(188
-
-
「ご自身のヴァイオリン製作」その後 2
いよいよ「ニス塗り」の段階。 まずは「下塗り」。 下塗りの材料は「キトサン」を使うそうです。 この
-
-
ヴァイオリンの「フラジオレット」
ヴァイオリンの「フラジオレット」は「ハーモニクス」ともいいますが、倍音奏法のことです。このフラジオレ
-
-
ヴァイオリン練習 1
「朝ごはんを食べて、落ち着いた後に弾いています。 夕食の前に練習することもあります。」 と、Yさん
- PREV
- バッハのヴァイオリン 1
- NEXT
- ヴァイオリンの楽譜バックのアイディア











