バロック期のヴァイオリン

公開日: : 音楽歴史の小話

名器として名高いストラディヴァリス(1644〜1744)やガルネリ・デルジェス(1698〜1744)は、バロック期に作られました。

それと同時に、演奏技術に優れた奏者が注目されるようになっていきました。それに伴い作曲家は特定の楽器で演奏する曲を作るようになりました。それまでは声楽曲が主流でしたが、それとは別に器楽曲が生まれたのです。

そして、器楽曲はこの時代以降の音楽で重要なジャンルとなっていきました。

また「3拍子」「4拍子」などの拍子や、「長調」「短調」の区別やルールもバロック期に作られました。

一人または複数のソリストとオーケストラが合奏する「協奏曲」は、バロック中期以降数多く作られるようになりました。

中でも、イタリアのベネチアで活躍したヴィヴァルディ(1678〜1741)は、「四季」をはじめとした数百曲もの合奏協奏曲を作りました。ヴィヴァルディは「協奏曲の父」と呼ばれています。

関連記事

中世の音楽 1

中世(5〜14世紀頃)、音楽はキリスト教の発展と共に進化しました。 古代の教会では、大勢の人

記事を読む

近代の西洋音楽 3「印象主義音楽」

「印象主義音楽」は、20世紀初頭にフランスで生まれました。 音楽で気分や雰囲気を表現しようと

記事を読む

弦楽四重奏曲の誕生

弦楽四重奏曲は、古典派の時代に生まれた新しいジャンルです。 弦楽四重奏曲は、交響曲と同じよう

記事を読む

古典派のモーツァルト

モーツァルト(1756〜1791)は35歳で亡くなるまで700曲以上のオペラや交響曲を作りました。

記事を読む

バロック音楽

17世紀前後のヨーロッパの文化を「バロック」といいます。 当時の音楽は王侯貴族の好みに合わせ

記事を読む

中世の音楽 2

9世紀から10世紀にかけての教会音楽は、グレゴリオ聖歌のような単旋律から多声音楽(ポリフォニー)に

記事を読む

ロマン派の音楽 6

ブラームス(1833〜1897)は、音楽で音楽以外のものを表現しようしなかった作曲家です。

記事を読む

音楽の誕生

音楽は3つの要素で成り立っています。 「リズム」「メロディー」「ハーモニー」の3つです。

記事を読む

ロマン派の音楽 4

ドイツでは、ワーグナー(1813〜1883)がオペラを進化させ「総合芸術」という新しいスタイルを生

記事を読む

ロマン派音楽 1

「ロマン派音楽」は、古典派の後に続く時代で、19世紀から20世紀初頭までのことをさしています。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑