ロマン派音楽 1

公開日: : 音楽歴史の小話

「ロマン派音楽」は、古典派の後に続く時代で、19世紀から20世紀初頭までのことをさしています。

「シューベルト」「シューマン」「ショパン」「リスト」「ワーグナー」「メンデルスゾーン」などを始めとする数多くの音楽家が登場した、西洋音楽史の中でも魅力的な時代です。

ロマン派の時代は、古典派より明確なルールが少なくなり、感情と直感、強烈な表現力と想像力、そして個性を重視しました。

「ロマン」とは「ロマンス」という言葉から由来しています。「ロマンス」は中世の言語「ロマンス語」によって書かれた詩や物語のことです。内容は「奇想天外な冒険」「幻想的な出来事」をテーマにしていました。

音楽の中で「現実世界を離れ」「限界を超えたもの」を表現しようとしたので「ロマン」と呼ばれるようになったそうです。

「もし選べるのなら、ロマン派音楽の時代に生まれたかったです。」と、恩師がおっしゃっていたのを思い出します。

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