ヴァイオリンの基礎力アップ「弓を持つ手」

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「右手の末関節に弓をのせて」

「親指は、ふわ~っとまるく置く感じで」

これは、初めて弓を持つ時から何度も繰り返して習得するポイントです。

 

今回は、実際に弦に弓をのせて擦っていく時の「右手親指の対圧」について。

弓を持つ時に上にのせる4本の指に対する下からの親指の圧力は、弦に対する弓の圧力の加減や弓の使う位置によって変わります。元弓で弾く時は、親指はとても軽く弓に接し、先弓で弾く時には、親指は他の指の下向きの力にしっかりと対抗します。この時大切なのは、弓の使う位置が元でも先でも、対圧はそれぞれ最小限であることです。このように対圧を無意識にかけられるようになると、スムーズに演奏できます。親指が硬くなる原因は対圧のせいではなく、対圧が必要ない時でも親指をゆるめないからです。

弓に対して親指を45度の角度に置くと、親指の内側の先が接し、親指の外側は毛箱の方を向きます。親指は反らないで、丸い感じになっているようにします。

元弓で人差し指が ちょうど弦の上にくるように弓を置き、親指と人差し指だけで弓を持ちます。

ゆっくりと出来るだけ深く弓の木の部分(竿)に重みをかけます。弦に強い圧力がかかっても、親指は軽くリラックスさせておきます。

弓を1cm弓先に向かって移動させます。そしてゆっくりと出来るだけ深く竿に重みをかけます。親指への対圧が少し増えることが感じられるかと思います。

親指と人差し指だけで弓を持ったまま、1cmずつ動かしながら全弓にわたって弦に重みをかけます。親指にかかる対圧の度合いの変化を感じましょう。対圧が一番増えるのは先弓で弾く時です。

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