ヴァイオリンの基礎力アップ「弓を持つ手」
公開日:
:
未分類
「右手の末関節に弓をのせて」
「親指は、ふわ~っとまるく置く感じで」
これは、初めて弓を持つ時から何度も繰り返して習得するポイントです。
今回は、実際に弦に弓をのせて擦っていく時の「右手親指の対圧」について。
弓を持つ時に上にのせる4本の指に対する下からの親指の圧力は、弦に対する弓の圧力の加減や弓の使う位置によって変わります。元弓で弾く時は、親指はとても軽く弓に接し、先弓で弾く時には、親指は他の指の下向きの力にしっかりと対抗します。この時大切なのは、弓の使う位置が元でも先でも、対圧はそれぞれ最小限であることです。このように対圧を無意識にかけられるようになると、スムーズに演奏できます。親指が硬くなる原因は対圧のせいではなく、対圧が必要ない時でも親指をゆるめないからです。
弓に対して親指を45度の角度に置くと、親指の内側の先が接し、親指の外側は毛箱の方を向きます。親指は反らないで、丸い感じになっているようにします。
元弓で人差し指が ちょうど弦の上にくるように弓を置き、親指と人差し指だけで弓を持ちます。
ゆっくりと出来るだけ深く弓の木の部分(竿)に重みをかけます。弦に強い圧力がかかっても、親指は軽くリラックスさせておきます。
弓を1cm弓先に向かって移動させます。そしてゆっくりと出来るだけ深く竿に重みをかけます。親指への対圧が少し増えることが感じられるかと思います。
親指と人差し指だけで弓を持ったまま、1cmずつ動かしながら全弓にわたって弦に重みをかけます。親指にかかる対圧の度合いの変化を感じましょう。対圧が一番増えるのは先弓で弾く時です。
関連記事
-
-
ヴァイオリンの弓の持ち方
16分音符が並んでいる楽譜を弾いていて「悪くないけれど、ちょっとハッキリ聞こえないな。」と思ったら、
-
-
クリスマスコンサートに向けて 4
今週は「クリスマスコンサート」に向けて「楽器のメンテナンス....弦替え」をなさった生徒さんが何人も
-
-
ヴァイオリンの弓を長く引く
「弓を長く引く」ということは、とても大切な練習と言われています。 ピアニッシモからフォルテシモ
-
-
ヴァイオリン練習曲の代わりに 1
「音楽的にあまり価値のない多くの練習曲にたくさんの時間を割いているのは残念なことっd、音楽的にも優れ
-
-
大人になってからのヴァイオリンは 1
ある程度大きくなってから、大人になってからヴァイオリンを始めた方のことを「late-starter」
-
-
明けましておめでとうございます
昨年もお引き立て下さいまして 本当にありがとうございました。 今年もどうぞよろしくお願い申し上
-
-
ヴァイオリンの美しいボーイング
「ボーイング」というのは、弓で弦をこすって音を出す、この弓の運びのことです。英語では「弓を動かすこと
-
-
クリスマスコンサートに向けて 3
今回の「クリスマスコンサート」では、母娘で「ヴィヴァルディ作曲 2台のヴァイオリンのためのコンチェル
-
-
たまには一人でヴァイオリンレッスン♪
いつもはお子様のレッスンと一緒のTさん。 今日は一人でヴァイオリンレッスンにいらっしゃいました
-
-
ヴァイオリンの左手人差し指
ヴァイオリンの左手人差し指は、その押さえ方…方向が大切なポイントになっています。 「爪を鏡に見
- PREV
- ヴァイオリンアンサンブルのランチ
- NEXT
- ヴァイオリンの左指先