ヴァイオリンの美しいボーイング
公開日:
:
未分類
「ボーイング」というのは、弓で弦をこすって音を出す、この弓の運びのことです。英語では「弓を動かすこと」です。
ヴァイオリンを弾くのは、全身運動です。足、腰、腕、手首、指などの動きを上手に連動(連携)させて、美しいボーイングを習得していきます。美しいボーイングからは、美しい音が生まれます♪
ヴァイオリンを始めたばかりの方ばかりでなく、ある程度弾けるようになっている方でも、難しいパッセージになると、ギコギコした音が出てきてしまうのに困る人は多いと思います。これは余分な力が入っているから…弓のスピードに対して腕の重み(圧力)が多い…ということです。
この余分な力を抜く、つまり脱力は、その「脱力が出来ている状態を体験し、その状態で出ているヴァイオリンの音を知る」のが一番です。私の恩師は、このヴァイオリンの音を「これが、心の音です。」と教えて下さいました。この「心の音」は、豊かな響きです。心に染み渡る感じです。
この音を基本として、もう少し芯のある、つややかな音にするのに役立つのが「弓の体操」の4つ目…(指をせわしく動かして)指を弓につたわせる練習です。
これは「つたい弓」という名前があります。
この練習は、慣れないうちは弓を落としてしまうかもしれないので、ご心配な方は、ホームセンターか、100円ショップに売っている「朝顔の支柱」などで代用しても良いです。
練習の仕方は、弓を竿をつまむようにして持ち、「シャクトリムシ」のように上下に指を移動させます。この時、「親指」対「他の4本…人差し指、中指、薬指、小指」で動かします。弓を持つ手の形に近い状態です。
この練習をすると、指先が弓に吸い付く感覚がついていくのがお分かりになると思います。この吸い付きを、脱力出来たボーイングにプラスすると、品のある(つややかな)ヴァイオリンの音が出てくると思います。
今週のレッスンでも、何人かの生徒さんに、この「美しいボーイングによる、ヴァイオリンの美しい音」を体験して頂いています。皆さん「ふ~んなるほど。」というお顔をしていらっしゃいます☺
関連記事
-
-
楽譜(資料)は多いほうが
「できるだけ楽譜に忠実に」が最近の主流です。 特にバッハは、様々な楽譜が出版されています。
-
-
弦楽器奏者のための古楽器講座
私の大学時代の親友夫妻に古楽器の奏者の方がいます。ご夫妻でイタリアの国際コンクールで優勝したこともあ
-
-
「真田丸」のヴァイオリン
ヴァイオリンやヴィオラで演奏する機会の多いKさん。 当教室では演奏上達のための「基礎練習」を中
-
-
ヴァイオリンの上達を目指すなら
先日の体験レッスンの方は「とにかくヴァイオリン奏法の基礎をミッチリやって貰いたいです。」と強調してい
-
-
ヴァイオリンレッスン 5回目
今回はいつもの練習に加えて、ヴァイオリンを構える時の立ち方を別の方法での確認をしました。 まず
-
-
ヴァイオリンで好きな曲を弾こう 1
ヴァイオリンが上達する練習曲や音階などとは別に、最近気に入っている曲をヴァイオリンで弾いてみるのは楽
-
-
ヴァイオリンの弓 1
現在使われている弓は、ヴァイオリンの完成後200年経ってから、その形が確立しました。 かの有名なヴァ
-
-
ヴァイオリン教室の看板、完成です。
先日 新しい「ヴァイオリン教室の看板」が完成しました! 現在使用中の看板は晴れの日しか出せませ
-
-
ヴァイオリンケースにサインを
「茨城国際音楽アカデミーin笠間」の第一日目。 聴講したレッスンと時間が重なり、残念ながら聴け
- PREV
- ヴァイオリン教室のハロウィン
- NEXT
- ヴァイオリンでバッハ













