ヴァイオリンの弓の持ち方

公開日: : 未分類

16分音符が並んでいる楽譜を弾いていて「悪くないけれど、ちょっとハッキリ聞こえないな。」と思ったら、弓を持っている腕の高さに注目してみて下さい。
速いパッセージでは、メロディの音符に腕の高さを合わせているかチェックすると良くなる場合も多いです。
せっかくですので、弓の持ち方のお話をちょっと。

下の写真は、現代のヴァイオリニストの二種類ある弓の持ち方です。
左側は「フランス・ベルギー式」、右側は「ロシア式」です。
よく見ると腕の高さが違いますね。
楽器を少し斜めに持つと「フランス・ベルギー式」に、楽器を肩の上にのせると「ロシア式」になります。
出る音の特徴は、腕が低い方がしっかりした大きい音が、高めはスピードのある軽やかな音が出やすいです。

いずれにしても、「極端にならない」ように気をつけることは重要です。

ロシア式だった(音階の教本で有名な)カール・フレッシュの弟子は、上げすぎたボーイングによって、手を痛めてしまったそうです。
フランス・ベルギー式は、アメリカのヴァイオリニストに多いそうです(ホールが大きく、ppでも駒寄りで弾くらしいです)。

そのまた昔。私自身の弓の持ち方は上でした。ある時、先生に「そこの部分は腕を下げてご覧なさい。」と言われ、下げて弾くと立派な音!感動して、それから腕を下げ気味に弾くようになりました。
でもいつでも下げ気味で弾くのは良くないんですね。最近、ちょっと腕を上げ気味にして細かいパッセージを弾いてみたら、細かい音が鮮明になりました!

もちろん、いつでも最後に重要なのは耳で聴いての判断です。

IMG_0982.JPG

関連記事

ヴァイオリンの「きよしこの夜」を

今日のレッスンは、お祖母様が御一緒だったJ君。 このところJ君はヴァイオリンの読譜力もついてき

記事を読む

ヴァイオリンの左手指の押さえ方

左手指の押さえ方で一番大切な事は「第1関節を出して(キチッと曲げて固定)」腕の重みを利用して、吸盤が

記事を読む

ヴァイオリンのスピッカート

「ザイツ作曲 コンチェルト第2番 第三楽章」を始めたKさん。 Kさんのボーイングは、生き生きと

記事を読む

スプリングコンサートに向けて 5

Nさんとお母様のKさんは、コンサートに前向きに参加していらっしゃいます。 今回は準備の期間が長

記事を読む

親子でヴァイオリン

「サマーコンサートで『親子でアンサンブル』の演奏が、とても印象的でした。いいなぁ と思いました。」

記事を読む

ヴァイオリン教室のコンサートの後にアメリカン・ミート!

ここ数年、クリスマスコンサートやランチコンサートの後のパーティーメニューで私(講師)が愛用、大活躍の

記事を読む

ヴァイオリンの曲といえば

今日も冷たい雨が降っていますね。(庭には植木屋さんの脚立が置かれたまま、雨に濡れています) 昨日の

記事を読む

ヴァイオリンの基礎力アップ ♪

ヴァイオリンの上達、基礎力アップに一番効果的なのは「音階練習」です。基礎力アップのための練習は、やっ

記事を読む

考えながらヴァイオリンを弾く

ヴァイオリンを弾く時に、楽譜の音符や記号を見ながら自分が演奏している音楽について考えることは、とても

記事を読む

ヴァイオリンレッスン 5回目

今回はいつもの練習に加えて、ヴァイオリンを構える時の立ち方を別の方法での確認をしました。 まず

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑