ヴァイオリンのスピッカート
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「ザイツ作曲 コンチェルト第2番 第三楽章」を始めたKさん。
Kさんのボーイングは、生き生きとした表情があります。
今週のレッスンは「スピッカート」を中心にしました。楽譜の音符の上の「スタッカート(・)」に用いる事の多い奏法です。
「ボーイング」とは、奏者が意思をもって動かす右手の動き、運弓動作のことです。ボーイングの要素には「水平運動」と「垂直運動」があります。「水平運動」は弦に弓の毛が常に触れた状態での横の動きをいいます。最初に習うボーイングは、この動きが中心です。
「垂直運動」は弦上の空間を用いた縦の動きのことをいいます。この「垂直運動」の代表的なものが「スピッカート」奏法です。
弓は「まっすぐ」弾きます。「まっすぐ」というのは「駒と弓が常に平行を保っている状態」です。弓がまっすぐ動いていない場合、弓を跳ばす奏法:スピッカートはコントロールが利かなくなり、均等に跳ばすことが出来なくなります。弓が弾んでいる最中に弓が曲がってしますと、弓が曲がってしまうと、弓の下りる位置や弓の角度が変わりそのために毎回バウンドが変化してしまうからです。
「弓は ほぼ まっすぐ」です。弓をまっすぐに弾くことは大事ですが、そればかり気にすると、かえって様々な問題を引き起こすことまありますので、頭の片隅に置いておくようにしましょう。
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