ヴァイオリンの左手の形

公開日: : 未分類

ヴァイオリンの左手の形は、自分からは見えづらいものです。押さえる場所には、ギターのようなフレットもありません。そこに良さがあるのかもしれません。テクニック的に華やかな曲を演奏する時、一流のヴァイオリニスト達は左手の指を目にも留まらぬ早さで動かし、スラスラと弾きこなしています。このような技術を身につけるには、左手の形がポイントになります。

IMG_4521

小指をポイントにして理想的な形を作る方法

まず、A線でE(第4指)だけ押さえてみます。指の芯で押さえて、手の平にある小指の付け根の膨らんだ部分から指先までがきれいな半円になるようにします。

そのまま手を動かさないで、人差し指(第1指)でHかB(シかシの♭)をそっと押さえます。すると第1指が少しスクロール(渦巻き)の方に伸びるはずです。それが、その人にとって一番良い形になります。これで第4指が正しい音程で押さえられるようになります。小指を最初に置き、それを中心に人差し指を伸ばして(広げて)音程をとる感覚です。この左手の形は、第4指がうまく使えない方や、弾きながら手の形が変わってしまう方の意識を上げるのにも効果があります。

親指の位置を基にして

親指の位置は、ポジションによって変わりますが、基本的には人差し指と中指と向かい合うような位置でネックの側面につきます。

手の小さめの方やG線を押さえる時、また、10度やフィンガード・オクターブなど、指を広げて押さえる場合はネックの下の方に親指をずらして弾いた方が上手くいきます。ただ、いつでも親指が「いつでもネックの下」にあると、親指の付け根に負担がかかって手が不安定になり、良くないといわれています。

IMG_4623

手のひらはネックに張り付かないで

親指がネックから飛び出して手のひらが張り付いてしまうことがよくありますが、これではネックを握りすぎてしまい、将来的に指を速く動かすことができなくなってしまいます。

手首をまっすぐすすと、手のひらは張り付くことがなくなります。

手首は出さないで

手首は「く」の字のように折れないようにします。こうすると、小指が伸びて力が入らなくなります。そのまま無理して弾き続けると小指や手を痛めることにもなりかねません。中指から手首にかけてのラインをまっすぐにしましょう。(「ものさし」が手首から肘にかけて付いているかのようにします)

関連記事

ヴァイオリンの暗譜

今週、KさんはRodeのCaprice第11番を暗譜してきました。 この曲は、様々なヴァイオリ

記事を読む

Carl Flesch

ヴァイオリンの音階 1

今日は久しぶりの晴天!真っ青な空で眠気も吹き飛びました。こういう日はヴァイオリンも良く鳴るので、ヴァ

記事を読む

「クリスマスコンサート」に向けて 8

今年の「クリスマスコンサート」では「ザイツ作曲 コンチェルト第2番 第一楽章」を演奏する予定のTさ

記事を読む

ヴァイオリンの脱力

ヴァイオリンの練習は、始めに「構える」ことからです。 まずは「地球の重心を感じるように」立ちま

記事を読む

my violin2

ヴァイオリンの弓の持ち方

カール・フレッシュの「ヴァイオリン奏法」には、「落ちない程度に軽く」と書かれています。私は以前それぞ

記事を読む

レッスン室の窓磨き

クリスマスコンサートまで、あと一週間。 今日はレッスン室(コンサート会場)の窓磨きをしました♪

記事を読む

ヴァイオリンの肩当てをチェック

今日レッスンだったKちゃんの左肩を見に後ろへまわったところ、肩当てがヴァイオリンの裏板にスレスレにな

記事を読む

ヴァイオリンの上手な練習

静かで可憐なKさん。 ニコニコしながら、でもキッチリ練習ポイントをおさえてさらっていらっしゃい

記事を読む

明日より「笠間国際音楽祭」へ

明日から3日間の予定で「笠間国際音楽アカデミー」の「ヴァイオリン・スクール」を聴講してきます。

記事を読む

ヴァイオリンレッスン 17回目

人のヴァイオリンの弾き方を見てみましょう(見せてあげましょう) これは両者とも大変勉強になります☺

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑