ヴァイオリンの消音
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今日の体験レッスンの方の帰り際の質問は「住んでいるところが、防音していないので、静かに音が出せるものはありますか?」というものでした。
騒音などを気にして弾いていると、どうしても弓を持つ手に力が入ってしまうので、そういう場合は便利です。
残念ながら今のところ、ヴァイオリンは、ピアノのような完全な消音は出来ません。
でもいくつかの方法がありますのでご紹介しました。
ヴァイオリンの消音器(サイレンサー)
金属の消音器が、一番音量が小さくなります。
弦から駒に伝わる振動を抑えるために、ある程度重さのあったほうが音量が下がるからです。ただ、金属製は、駒の上にのせているだけなので、うっかり表板の上に落とさないように注意しましょう。
同じような形のゴム製は、金属製ほど重くないので消音効果は少なめです。ただ、軽い分、長時間弾いても疲れないかもしれません。
いずれにしても、金属製もゴム製も、弓と弦の接点が見えませんので、練習によっては困る場合もあります。
わりと最近出てきた強力マグネットの消音器。「pianissimo(ピアニッシモ)」というものですが、これは視界もボーイングの邪魔にもならず、消音も結構効果があります。
サイレントヴァイオリン
サイレントヴァイオリンは、確かに音がかなり控えられ、心置きなくスピードのあるボーイングができます。
重さは本物のヴァイオリンより重く(今はだいぶ軽いのもあるようですが)サイレントヴァイオリンで練習していると疲れやすい気がします。
サイレントヴァイオリンを使って練習する時は「雑音が出ない」つまり丁度良いバランスで弾いているかが分からないことを念頭に置いておく必要があります。
体験レッスンのMさんは「弦の響きが伝わってこないので、サイレントヴァイオリンはちょっと違うかなと思いました。」とおっしゃっていました。
体験レッスン模様
Mさんはヴァイオリンを構えたり、弓を持ったり、弓の体操もスーッとできました。感覚をつかむのが上手な方です。何より「ヴァイオリンをずーっとやってみたかったんです。」という気持ちが、ヴァイオリンと「仲良しになる」のに大きく貢献しているかのようでした。
「なんだか、とってもいいですね!わあ、どうしよう。ほんとうにヴァイオリン、いいですね!」
聞いている私(講師)もすっかり嬉しくなってしまいました☺
体験レッスンの最後に「ゼーリング」の教本から開放弦を使ったアンサンブルをやりました。Mさんは、とても初めてヴァイオリンを持ったとは思えないほど優しい音でヴァイオリンを奏でていました♫
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