ヴァイオリン、アドヴァンスコース
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最終更新日:2015/05/18
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今週からレッスン開始のKさんのご希望曲は「バッハ作曲 無伴奏パルティータ第1番」と「ショーソン作曲 ポエム(詩曲)」、それとウォーミングアップのための「マザス練習曲」「カール・フレッシュ 音階教本」。
この中でショーソンのポエムは、音楽学校の入試課題曲ではなく、どちらかと言えば卒業試験曲にふさわしいレベルのもの。私(講師)も3週間の間に出来る時間はなるべくポエムを練習しましたが(大学生の時に演奏したことはあるのですが)とても難しい曲には違いありませんでした。(講師、気分は必猛練習)
Kさんが「週末の、お楽しみのヴァイオリンの練習なんです。週末のヴァイオリン弾きなんです☺」とおっしゃっていました。
バッハ作曲 パルティータ第1番
3週間の間にKさんは、バッハの「ベーレンライター版」、つまりバッハの原譜を新たに購入し、ご自分で弓付(ボーイング)指使い(フィンガリング)を考えていらっしゃいました!
私自身は恩師に「ベーレンライター版を使って自分の弓付、指使いを考えると良いですよ。」とアドヴァイスを頂いたことがあります。実際やってみると、最初に使っていた「ガラミアン(アメリカの有名なヴァイオリン教師で、ヴァイオリン奏法を飛躍的に簡単確実に発達させた)」のものになってしまい、それより良いものを見つけるのは難しいのは事実でした。
結局、恩師が「ヨーロッパでは、シェリングのものが定評あるようです。」と教えてくださったので、それを元にすることにしました。弓付や指使いを変えると、同じ曲なのにずいぶん表情や音色が違って感じられ、とても新鮮になります。
シェリングのバッハの演奏(CD)は有名ですが、シェリングのバッハの楽譜の弓付指使いとは、ところどころ違っています。
バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータは、どのヴァイオリニストも、常に新しい自分の弓付指使いを考えて更新していくものなのでしょう。
Kさんのバッハ:パルティータ第1番の冒頭の和音は、雑音が入らないように弾くのはかなり難しく、腕の柔軟性と俊敏性がポイントになります。左指の音程を取るのも(形が自然ではないので)外れないよう細心の注意が必要です。今回のレッスンではこの部分を丁寧に練習しました。
全体的には、ボーイングもバッハらしく意図的でなく、音がなんとなく膨らんでしまったり、しぼんだりしないように気をつけます。和音は低い音から高い音へ弾くのが基本となるのが最近の常識らしいです。
ショーソン作曲 ポエム
この曲は7ページぐらいあるのですが、1ページ目の数段で次の生徒さんがいらっしゃったので、残念ながらほとんど出来ませんでした。
この「ポエム」の曲について:穏やかで神秘的な序奏で始まり、独奏ヴァイオリンが典雅で瞑想的な主要主題を静かに歌います。やがてほの暗い情熱に満ちたクライマックスが築かれた後、沈静化し、余韻のうちに終わります。1896年に作曲されました。
先ほどのバッハはドイツの曲。ショーソンはフランスの曲です。時代も、バッハが古典、ショーソンは近代ですから、本当に楽器の鳴らし方、奏法、発音の仕方が変わります(変える必要があります)。これから少しずつ一緒に勉強していきましょう!
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