ヴァイオリン、アドヴァンスコース

公開日: : 最終更新日:2015/05/18 未分類

今週からレッスン開始のKさんのご希望曲は「バッハ作曲 無伴奏パルティータ第1番」と「ショーソン作曲 ポエム(詩曲)」、それとウォーミングアップのための「マザス練習曲」「カール・フレッシュ 音階教本」。

IMG_3796

この中でショーソンのポエムは、音楽学校の入試課題曲ではなく、どちらかと言えば卒業試験曲にふさわしいレベルのもの。私(講師)も3週間の間に出来る時間はなるべくポエムを練習しましたが(大学生の時に演奏したことはあるのですが)とても難しい曲には違いありませんでした。(講師、気分は必猛練習)

Kさんが「週末の、お楽しみのヴァイオリンの練習なんです。週末のヴァイオリン弾きなんです☺」とおっしゃっていました。

バッハ作曲 パルティータ第1番

3週間の間にKさんは、バッハの「ベーレンライター版」、つまりバッハの原譜を新たに購入し、ご自分で弓付(ボーイング)指使い(フィンガリング)を考えていらっしゃいました!

私自身は恩師に「ベーレンライター版を使って自分の弓付、指使いを考えると良いですよ。」とアドヴァイスを頂いたことがあります。実際やってみると、最初に使っていた「ガラミアン(アメリカの有名なヴァイオリン教師で、ヴァイオリン奏法を飛躍的に簡単確実に発達させた)」のものになってしまい、それより良いものを見つけるのは難しいのは事実でした。

結局、恩師が「ヨーロッパでは、シェリングのものが定評あるようです。」と教えてくださったので、それを元にすることにしました。弓付や指使いを変えると、同じ曲なのにずいぶん表情や音色が違って感じられ、とても新鮮になります。

シェリングのバッハの演奏(CD)は有名ですが、シェリングのバッハの楽譜の弓付指使いとは、ところどころ違っています。

バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータは、どのヴァイオリニストも、常に新しい自分の弓付指使いを考えて更新していくものなのでしょう。

Kさんのバッハ:パルティータ第1番の冒頭の和音は、雑音が入らないように弾くのはかなり難しく、腕の柔軟性と俊敏性がポイントになります。左指の音程を取るのも(形が自然ではないので)外れないよう細心の注意が必要です。今回のレッスンではこの部分を丁寧に練習しました。

全体的には、ボーイングもバッハらしく意図的でなく、音がなんとなく膨らんでしまったり、しぼんだりしないように気をつけます。和音は低い音から高い音へ弾くのが基本となるのが最近の常識らしいです。

ショーソン作曲 ポエム

この曲は7ページぐらいあるのですが、1ページ目の数段で次の生徒さんがいらっしゃったので、残念ながらほとんど出来ませんでした。

この「ポエム」の曲について:穏やかで神秘的な序奏で始まり、独奏ヴァイオリンが典雅で瞑想的な主要主題を静かに歌います。やがてほの暗い情熱に満ちたクライマックスが築かれた後、沈静化し、余韻のうちに終わります。1896年に作曲されました。

先ほどのバッハはドイツの曲。ショーソンはフランスの曲です。時代も、バッハが古典、ショーソンは近代ですから、本当に楽器の鳴らし方、奏法、発音の仕方が変わります(変える必要があります)。これから少しずつ一緒に勉強していきましょう!

関連記事

初心者のヴァイオリン

  当教室の「体験レッスン用ヴァイオリン」は3台あります。 1つは「カルロ・ジ

記事を読む

静かに始まるヴァイオリン曲

「新しいヴァイオリン教本 第4巻」の中にある「F.トーマ作曲 アンダンテ レリジオーソ」は、ゆっくり

記事を読む

ヴァイオリンの弦が切れても

「練習えおしようと思って調弦をしていたら、弦が切れてしまいました(≧∀≦)」 というメールのH

記事を読む

ヴァイオリンのトリル

トリルを綺麗に鮮やかに(美しく)弾くには? トリルが上手に弾けていない方...かけているのにハ

記事を読む

ヴァイオリン教室での「絶対音感教育」

とてもかも珍しいかもしれませんが、当教室では6歳半までの方で「絶対音感教育」に御興味のある方に(レッ

記事を読む

ヴァイオリンレッスン室のじゅうたん

今朝は、レッスン室のじゅうたんを新調しました♫   グランドピアノが乗っていた

記事を読む

サマーコンサートに向けて 5

今日レッスンにいらしたCさんは、サマーコンサートで 「ヴィヴァルディ作曲 コンチェルト ト短調

記事を読む

ピアノ講師写真

ヴァイオリン

ヴァイオリンを通して出来る友人は、不思議と自然に長く付き合えます。昨日、ふとした事から卒業後会ってい

記事を読む

今日もヴァイオリンの基礎練習

ほとんどの方が「せっかくヴァイオリンを習うなら良い音で弾いたい。」と思っていらっしゃるかと思います。

記事を読む

オーケストラにヴァイオリンで参加

「武田先生にお話があるんです!」とレッスン室に笑顔入っていらしたMさんとAちゃん。 先週末に、

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑