ロマン派音楽 3

公開日: : 音楽歴史の小話

18世紀までの作曲家は、パトロンのもとで(パトロンの要求の通りに)作曲していました。

(ロマン派は)聴衆が市民になり自由市場になり、作曲家たちは自分の得意分野で専門的に作曲するようになりました。 パガニーニはヴァイオリン曲、ショパンはピアノ曲、といった感じです。

ニコロ・パガニーニ

さらに、楽譜の印刷も一般化されたことから「作曲家が書いた楽譜を演奏家が演奏する」というように役割の分業化も進んでいきました。この頃から「専門の指揮者」が現れ、指揮者が独自に解釈して曲を演奏するようになりました。

19世紀のパリの社交界では「ピアノはステータスシンボルのひとつ」でした。ピアノは上流階級家庭の必須家具で、娘に習わせたりしました。また彼らは「サロン」と呼ばれた社交の場所で演奏を楽しみました。

関連記事

近代の西洋音楽 1

19世紀の後半から20世紀の初めは、自分たちの民族を大事にしようとする「ナショナリズム:民族主義」

記事を読む

古代の西洋音楽

現在の西洋音楽は、古代ギリシャ音楽にあるといわれています。 音楽music という言葉の起源

記事を読む

古典派のモーツァルト

モーツァルト(1756〜1791)は35歳で亡くなるまで700曲以上のオペラや交響曲を作りました。

記事を読む

ロマン派の音楽 6

ブラームス(1833〜1897)は、音楽で音楽以外のものを表現しようしなかった作曲家です。

記事を読む

ロマン派の音楽 5

ロマン派の時代「標題音楽」が現れました。 「標題音楽」とは、詩や物語、情景や思想歴史上の事件

記事を読む

no image

近代の西洋音楽 3「新古典主義音楽」

「新古典主義音楽」は、ロマン派音楽、印象主義音楽、表現主義音楽を否定するところから始まりました。

記事を読む

ロマン派音楽 2

ロマン派音楽以前は、ほとんどの場合「一度演奏したらそれで終わり」ということが多かったようです。作曲

記事を読む

音楽の誕生

音楽は3つの要素で成り立っています。 「リズム」「メロディー」「ハーモニー」の3つです。

記事を読む

古典派の巨匠ベートーヴェン

古典派の音楽様式のレベルを高めて、次世代の作曲家たちに絶大な影響を与えたベートーヴェン(1770~

記事を読む

ウィーン古典派の音楽

(ウィーン)古典派とは、18世紀末ごろから19世紀初頭にウィーンで活躍する音楽家によって作曲された

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑