ヴァイオリンの指弓
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「指弓」とは、まるで身体の一部であるかのよに、弓を自由にコントロールするボーイングです。この「指弓」を習得するには、指の柔軟性や筋力が必要になります。
今から100年ほど前では指弓は「秘法」だったそうですが、今ではボーイングの重要なテクニックのうちの一つです。
指弓は、指の曲げ伸ばしを使って行います。屈伸運動です。
曲げた時…親指と小指をシッカリ曲げます。
伸ばした時…指は力を抜いた状態で伸ばします。指が反ってしまうくらい伸びてしまわないように(力が入ってしまいます)気をつけます。
この「指弓」の練習は「セヴシックOp.1」の11番に出てきます。
この指弓を習得するのは「屈伸運動」…『ダウンボウは指を丸め』『アップボウは指をゆるめて伸ばす』…練習の目安ですが、1日30回、ゆっくり連続して行うと小指に適度な筋力がつくようになるようです。
今日レッスンにいらしたKさんは、お家での練習を(御自身のペースで)とてもよくなさっていらっしゃいます。気持ちの柔軟性が優れていらっしゃるので、レッスンポイントをつかむのも早い方です。
Kさんは、この指弓も
「だいたい分かりました。家で練習してきます。」
と、それほど時間がかかりませんでした。
ポイントをつかんだら繰り返し同じフレーズを練習します。とにかく何度もやっているうちに「手の内に入ってくる」感じになり、余分な力も入らなくなるかと思います。指弓が出来るようになってくると「美しい音色に また一歩」近づきます♫
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