ヴァイオリンの音階練習

公開日: : 最終更新日:2015/07/09 未分類

今日もAちゃんは、セヴシックOp.8(ポジション移動の練習)とOp.9(重音練習)、カール・フレッシュ音階教本、ローデ:奇想曲、ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番をきちんと練習してきました。

中学校に入り、学校の勉強は言うまでもなく、部活動、学習塾など多忙の中、いろいろ工夫と努力をして練習してきています。(Kちゃんの取り組んでいるヴァイオリンメソッドは、講師の私にとっても難しいものです。毎日少しでも練習していないと、すぐに感覚が鈍ってきてしまいます)

今日のレッスンポイントのひとつはG線の音階の弾き方です。

IMG_4869

G線は指遠いので、普通に押さえると少し指が寝た角度になりがちです。

でも、G線だけの音階は特に「指が隣の弦に触らないような感覚で」押さえて弾きます。

こうすることによって「繊細なヴァイオリンの発音、音色」になります。音程も鮮やかに聞こえてきます。ハイポジションになってきたら、指の関節がつぶれないようにするため、かなり曲げて押さえることになります。

IMG_4870

もう一つのレッスンポイントは、短調の音程のとり方です。

カール・フレッシュの短調の音階は「和声的短音階」ですので、増音程(全音よりさらに半音開く)が出てきます。

この増音程は、ピアノの平均律よりほんの少し広めに(指と指の間を開く)とります。

そうすることによって純正調に近くなり「人間の耳に合っている、より正確な音程」に聞こえてきます。

ほんのちょっとしたことで、音階のレベルが大きく変わってきます。

そして、言うまでもなく音階をしっかりとさらっているとコンチェルトの出来栄えがぐんとアップします!

関連記事

今日のオーケストラ

いつものホールが改装中で、小学校(平成塾という名の部屋!)での練習でした。 先週から、指揮者は

記事を読む

スプリングコンサートに向けて 5

Nさんとお母様のKさんは、コンサートに前向きに参加していらっしゃいます。 今回は準備の期間が長

記事を読む

「アナ雪」をヴァイオリンで(地域活動参加)

今年の5月25日、桜丘の運営協議会の皆様が主催する「あ♫ライブ」に賛助出演しました。その写真が載った

記事を読む

手の小さい人が弾きやすいヴァイオリン曲

アメリカでお世話になったBlair Music School(ブレア音楽院)のC.Teal(ティール

記事を読む

ヴィオラのレッスンも

普段はヴァイオリンのレッスンが中心のKさん。 所属していらっしゃる演奏グループで、今年度は「ヴ

記事を読む

ヴァイオリンのレインコート

今日も、雨の日のヴァイオリンレッスン。 生徒さんたちのヴァイオリン「雨降りのスタイル」です。

記事を読む

庭の冬支度

一昨日から植木屋さんが来てくれています。パチンパチンとリズミカルな音が聞こえてきています。 そういえ

記事を読む

ヴァイオリンコンクール

今、ヴァイオリンのコンクールは、随分増えました。 そしてこの夏休み後半から9月にかけて、そのコ

記事を読む

ヴァイオリンのあご当てと肩当て

あご当ては1820年頃、ドイツの作曲家で名ヴァイオリニストでもあったルイ・シュポーアによって考えださ

記事を読む

ヴァイオリンのダイナミック(強弱)1

オーケストラ(講師がコンサートマスターを務めているアマチュアオーケストラ)の本番が、いよいよ近づいて

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑