ヴァイオリンの運弓は

公開日: : ヴァイオリンの小話

弓を持つ時、当教室では

「手指の末関節に弓を乗せて親指をフワーッと丸みを帯びた感じにして、指先を弓に置きます」

と、始めています。

 

左手の技術は非常に高いのに、単調な運弓をしているというケースがよくあります。運弓でできることすべてを上手にこなせて初めて、ヴァイオリンの芸術の色彩や多様性が生まれるのです。ダウンからアップへの、あるいはアップからダウンへの弓の返しの時には、弓をよくコントロールする必要があります。色彩とアクセントをつけたほうが望ましいという狙いがある時以外は、弓の返しを聴衆に悟られないようにする事が大切です。

 

弓の持ち方ですが、親指を中心にして、押さえる力の人差し指と、弓を立ち上げる小指で「やじろべえ」の形にする持ち方です。中指と薬指は、軽く押さえるように置くだけです。親指は突っ張らずに、柔軟にしておくことが重要です。

*右手を広げ、第一関節の上にペンを置きます。

*親指を曲げてペンの上に置き、小指を伸ばしてペンの下にもってきます。

*そのまま裏返せば弓の良い持ち方になっています。

関連記事

no image

ヴァイオリニストの系譜 1

「自分で弾いている曲の作曲家の系譜は知っていた方が良いです。」と音大の先生もおっしゃっています。

記事を読む

本番での緊張(*≧∀≦*)

どんなプロのヴァイオリニスト(演奏家)でも、緊張しない人はいないと思います。 シベリウスとい

記事を読む

ヴァイオリンの弓の毛

ヴァイオリンの弓の毛は「モンゴル産」「カナダ産」「日本産」「イタリア産」...などいろいろあります

記事を読む

ヴァイオリニストの系譜 3

ドイツでは、ルイ・シュポーア(1784〜1859)が重要な役割をしています。シュポーアの門下には、フ

記事を読む

ヴァイオリンの重音チャレンジ

ヴァイオリンは弾く人が自分で音程を作る楽器です。このテクニックを習得出来るかどうかが、ヴァイオリン上

記事を読む

弾けないところを練習する

楽譜に書かれた音符に指が素早くいくかいかないかは、筋肉運動によるものです。 目で見た譜面に対して、

記事を読む

ヴァイオリニストのサラサーテ

サラサーテといえば「新しいヴァイオリン教本 6巻」にも出てくる「ツィゴイネルワイゼン」を思い出す方

記事を読む

ヴァイオリン練習 3

「ヴァイオリンの練習は、夜7時から9時までの間にする事が多いです。 たいがい7時30分から8時30

記事を読む

ヴァイオリンの大きさ

ヴィオラ(コントラバスなども)は、楽器によって結構大きさに違いがあります。 それに対して(フル

記事を読む

オーケストラの弦楽器

オーケストラの楽器の配置は時代や地域によって違うことがあります。 昔は、指揮者の左手から「第

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑