ヴァイオリンの「フラジオレット」
公開日:
:
ヴァイオリンの小話
ヴァイオリンの「フラジオレット」は「ハーモニクス」ともいいますが、倍音奏法のことです。このフラジオレットは、弦のちょうど半分のところに触れて弾くと、開放弦の一オクターブ上の倍音が出ます。第4ポジションの4(小指)でそ~っと触れて弾くことが多いです。
今日の「HAUCHARD サードポジション」が「フラジオレット」の練習だったHさん。
左指を浮かせると弓も一緒に浮いてしまいそうになりますが、普通に弾くと
きれいなフラジオレットが出来るようになりました。
フラジオレットには、もう一つのやり方があります。
1(人差し指)で ある音程をしっかり押さえ、4(小指)でその音程の4度上に触れると、その音の二オクターブ上の倍音が出ます。
1の指で押さえる倍音奏法はヴィブラートをかけることができますが、4の指を浮かせてするフラジオレットにはヴィブラートはかけられません。まるでグラス・ハーモニカのような澄んだ音が出ます。パガニーニも技巧的に使っていましたが、ハーモニクス(フラジオレット)が普通に使われるようになったのは近現代になってからのようです。
関連記事
-
-
ヴァイオリンのスピッカート&スタッカート
「スピッカートが出来るようになったんです!」 と嬉しそうな笑顔のSさん。 スタッ
-
-
ヴァイオリンの弓をまっすぐに
ヴァイオリンが「弦を弓でこすって音を出す楽器=擦弦楽器」です。 効果的に こするのには、弦に対
-
-
デイホームでのヴァイオリン演奏
今日は、近くのデイホームで、当教室の(通っていらっしゃる)Mさんのご好意で一緒に演奏させて
-
-
ヴァイオリン(クラシック)音楽のフレーズ
クラシック音楽のフレーズは理解しておくことが必要です。 基本のフレーズというのは、小節でいy
-
-
バロック・ヴァイオリン
ヴァイオリンは19世紀以降に、より大きく強い音が出るように改造されました。改造された楽器(そして新し
-
-
ヴァイオリンのロングトーン
ロングトーンは「弓の端から端まで 弓の圧力をコントロール出来るようにするため」の練習します。
-
-
ヴァイオリンの左手首
ヴァイオリンの左手首と腕を直線にすることが基本です。「手首に定規が付くように」と表現することもあり
-
-
ヴァイオリニストの系譜 1
「自分で弾いている曲の作曲家の系譜は知っていた方が良いです。」と音大の先生もおっしゃっています。
-
-
ヴァイオリン曲を仕上げていくポイント
取り組んでいる曲の練習で大切なのは、難しいところを 取り出して、そこだけさらう事です。 楽譜を
- PREV
- ホール演奏に向けて 8
- NEXT
- ホール演奏に向けて 9