ヴァイオリンの「フラジオレット」

公開日: : ヴァイオリンの小話

ヴァイオリンの「フラジオレット」は「ハーモニクス」ともいいますが、倍音奏法のことです。このフラジオレットは、弦のちょうど半分のところに触れて弾くと、開放弦の一オクターブ上の倍音が出ます。第4ポジションの4(小指)でそ~っと触れて弾くことが多いです。

 

今日の「HAUCHARD サードポジション」が「フラジオレット」の練習だったHさん。

左指を浮かせると弓も一緒に浮いてしまいそうになりますが、普通に弾くと

きれいなフラジオレットが出来るようになりました。

 

フラジオレットには、もう一つのやり方があります。

1(人差し指)で ある音程をしっかり押さえ、4(小指)でその音程の4度上に触れると、その音の二オクターブ上の倍音が出ます。

1の指で押さえる倍音奏法はヴィブラートをかけることができますが、4の指を浮かせてするフラジオレットにはヴィブラートはかけられません。まるでグラス・ハーモニカのような澄んだ音が出ます。パガニーニも技巧的に使っていましたが、ハーモニクス(フラジオレット)が普通に使われるようになったのは近現代になってからのようです。

関連記事

no image

弓の歴史

古代の弓と中世に使われていた弓の形状は、絵画や文献も少なく明らかではないのですが「木や竹の棒の端に

記事を読む

オーケストラの弦楽器

オーケストラの楽器の配置は時代や地域によって違うことがあります。 昔は、指揮者の左手から「第

記事を読む

ヴァイオリンの練習 29

「ヴァイオリンの練習は、平日夜の9時頃にしています。 週末はまとめて練習を頑張っています。」 と、

記事を読む

ヴァイオリンのニス

「30年にわたってヴァイオリンの名器を収集してきたタリシオ死去のニュースをいち早く聞きつけ、遺族か

記事を読む

ヴァイオリン練習 4

「今度の週末は出かける予定もないので、ヴァイオリン練習を頑張ろうと思います。」 と、Tさん。

記事を読む

音楽辞典から

2週間前の新聞の連載「こころの玉手箱」で、葉加瀬太郎が「自分にとって最高のライブラリーノーツ 標準

記事を読む

ヴァイオリンの練習 9

「ヴァイオリンの練習は、午前中に45分から1時間30分くらいしています。ほとんど毎日するように心が

記事を読む

ヴァイオリンのロングトーン

ロングトーンは「弓の端から端まで 弓の圧力をコントロール出来るようにするため」の練習します。

記事を読む

演奏する作品を知ること

「今取り組んでいる」または「これから弾いてみようと思う」曲を、もっと「その曲らしく弾きたい」時は、

記事を読む

ヴァイオリン(クラシック)音楽のフレーズ

クラシック音楽のフレーズは理解しておくことが必要です。 基本のフレーズというのは、小節でいy

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑