「サマーコンサート」に向けて 2
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今度の「サマーコンサート」で「バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番」より「Largo」を演奏する予定のKさん。
この「バッハ作曲 無伴奏ソナタ第三番」は、3曲の無伴奏ソナタの中で最高傑作といわれていて、それだけに理想的な演奏も難しいです。ソナタ・ダ・キエーザ(緩急緩急の順のテンポ設定の4楽章からある典型的な教会ソナタ)になっています。第2楽章にはフーガ。第3楽章だけが、主調以外の調に移っています。これは、ソナタの第一番と第二番と同じです。
今回のレッスンでは「Adagio」「Fuga」を弾きました。「Adajio」は、冒頭から付点のリズムの音型を繰り返しながら、次第に声部の数を増やしながら、驚くほどの迫力で盛り上がっていきます。平均律ではなく、純正調というより「弦的な表現で崇高な精神」を表してゆくのが聴きモノです。続く「Fuga」は、3曲のソナタの中で最も長大です。主題は「来たれ聖霊よ、主なる神よ」という古いコラールの旋律で、15世紀にグレゴリオ聖歌からドイツ語に翻訳されて、マルティン・ルターによって拡大されたものといわれています。
本当は、この2曲の演奏でも素敵なのですが、演奏時間が15分くらいかかります。Kさんは聴く人たちのことを考えて、コンサートでは「Largo」になさいました。「Largo」は、わずか21小節の短い楽章ですが、優雅な雰囲気でくつろげる楽章となっています。一台のヴァイオリンで、主旋律と通奏低音(伴奏)を弾き分けて演奏します。
「Karl Susuke(カール・ズスケ)の演奏は、クセがなく、とても聴きやすいです。」と、KさんがCDを貸して下さいました。
「カール・ズスケ」は「コンサートマスターの神様」と言われ、国際的にも多くの指揮者たちの尊敬を集めていました。また、室内楽の大家(ゲヴァントハウス弦楽四重奏団を主宰)でもありました。ソロよりも室内楽やオーケストラの中で弾くことを好む人らしく、自己顕示欲のない演奏ぶり、でもテクニックは充分あるので作品の要所要所をシッカリとおさえ、バッハの本質を表しています。自己主張を控え、作品に忠実な精神。音色も透明な中に温かみを感じる演奏です。
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