ヴァイオリンの重音(4度)
公開日:
:
未分類
4度の重音というのは、基(もと)の音を1として、4つ上の音と一緒に弾く和音のことです。基の音が「ド」でしたら、「ファ」と一緒。
セヴシックの Op.9 の 37番は、その4度の重音練習です。(全調練習のための、ポストイットです)この4度の重音練習がある教本は、なかなかありません。
ずいぶん前に聴講した、ヨーロッパの有名なヴァイオリン教師は「4度の重音練習こそ大切です。」とおっしゃっていました。
これに取り組んでいるのは、Kさん。
Kさんは、幼稚園生の時から、かなりの集中力の持ち主でいらっしゃいます。(そして基本的に毎日の練習を欠かさないので)この4度の重音も、しっかりとした音程を目指して「丁寧に注意深く」練習しています。ですので、ほとんど音程がハズレることはありません☺
大ヴァイオリニストのルッジェーロ・リッチは「ある音符をそれだけ弾けば、音は合っているかもしれないが、もう一つの音符と比較すれば調子ははずれているかもしれません。イントネーションの本当の秘訣は、いろいろなダブル・ストップ(重音)が生み出す上音を聴きとる能力を養うことだと思います。」と言っています。
まずは、重音の響きを合わせて、次に重音を作っている各音符をバラバラに聴き、上音を正しく合わせるということです。
Kさんが今弾いている曲にも(たくさんではありませんが、4度の音程が出てきます。
その部分の練習プラスこの重音練習は、更に良い演奏へと近づけます♫
関連記事
-
-
ヴァイオリンの大きなヴィブラート
大きなヴィブラートというのは、音程の揺れる幅が広く、ゆったりとした感じのヴィブラートのことです。これ
-
-
ヴァイオリニストのメッセージ
今日は久しぶりに銀座に行ってきました。 楽器店の楽譜と音楽書を一冊ずつ購入しました。
-
-
レッスンの後の「桜まつり」
我が家の近くの桜並木で、3年ぶりに開催された「桜まつり」。 朝まで雨でしたが、桜が満開の素晴ら
-
-
発表会に向けてラストスパート!
発表会とはいっても、レッスン室で開かれる小さなコンサートです♫ それでも人
-
-
ヴァイオリンでバッハ
「バッハには、ヴァイオリン奏法の基本がいっぱい入っていますから、とても良い勉強になります。」 これ
-
-
ヴァイオリンレッスンの休日には
ひたすらヴァイオリン練習…と、言いたいところですが、ここぞとばかりにケーキも焼きました♡
-
-
コンサート後のヴァイオリンレッスン
着実にヴァイオリンのテクニックが上達してきているCちゃん。 「スプリング・コンサート」では「ス
-
-
ヴァイオリンの顎当てカバー
「このカバーを、彼が作ってくれました。」とCさん。ヴァイオリンを始めたものの、どうも楽器がアゴや肩甲
-
-
ヴァイオリンの音色、七変化
ある程度弾けるようになってくると、次の7つの「ヴァイオリンの音色を決めるポイント」を知っていると、楽
-
-
(ヴァイオリン)ソナタとは
「エックス作曲 ソナタ ト短調」に取り組んでいらっしゃるHさん。 「この〈ソナタ〉とは、どうい
- PREV
- ヴァイオリンの肩当て
- NEXT
- スリムなヴァイオリンケース