ヴァイオリンのポジション移動をスムーズに

公開日: : 未分類

ポジション移動をする時は

最初に確認しておきたい大切なことは

どこのポジションからどこのポジションへ移動するかを分かっておくこと

です。例えばA線のファーストポジション(第一ポジション)のシから、7度上のラに跳ぶとします。そのラを3の指で押さえるとしたら、第何ポジションに移動するかを知っていると、だいぶポジション移動が確実になります。

もし「勘だけを頼りに」3を伸ばしたなら、正確な音程をとらえるには「幸運を祈るしかなくなり」ます。(恩師は「まあ、はずれるでしょうね。」とおっしゃっていました!)

この例の場合、A線で開放ラのオクターブ上のラを3で押さえるのは第5ポジションですから、まず1の指を第5ポジションのファに正確に移動させることを意識して、そこから3の指を置きにいけば良いのです。

IMG_4377

 

テーブルの上の離れたところにあるコップを取ることを考えて下さい。椅子に座ったまま手だけを伸ばすのではなく、立ち上がってコップの近くまで行ってから手を出した方が、確実に取ることが出来ます。

同様に、押さえる指だけを正しい位置に運ぼうとするのではなく、左手全体で正しいポに移動することが、きわめて重要です。そのポジション移動については、そのための音階練習があります。「小野 アンナ 音階教本」の10番です。この10番は、この教本の中で最も重要なページです。(他の音階教本にはないかもしれません)

IMG_4356

さらう時のポイントは

左手の形を変えずにポジション移動をすることです。

アメリカの音楽院教授のティール先生は「ポジション移動は、指からするのではなく腕からするものです」とおっしゃっていました。確かに、左腕が移動先のポジションに行くように意識すると、ポジション移動が非常にスムーズになります。(是非体験してみて下さい)

関連記事

ヴァイオリンの体験レッスン

今週いらした体験レッスンの方は、即入室を決めて下さいました! 「とっても楽しかったです。」と帰宅後

記事を読む

ヴァイオリンの駒

ヴァイオリンの駒は(そんなには頻繁ではないですが)歪んだり、傾いてしまったりすることがあります。

記事を読む

ヴァイオリンは(ほとんど)変化していない

ヴァイオリン属の高弦楽器の原型が登場したのは1520年代といわれています。ヴァイオリンの製作者「始祖

記事を読む

ヴァイオリンを鳴らすために

「今度は(二年前に購入した)新作のヴァイオリンの音が鳴るようにしたいので、パガニーニ作曲のヴァイオリ

記事を読む

今日は銀座で

今日は、楽譜を買いに銀座の「ヤマノ楽器」へ行ってきました。 生徒さんに頼まれていた楽譜

記事を読む

ヴァイオリンケースを

ヴァイオリンの楽器自体を変えなくても、ケースを新しくしたり、付けているキーチャームを変えるだけでも、

記事を読む

ヴァイオリン演奏時の脱力

脱力とは、力を入れずに自然にヴァイオリンを持っていられる状態のことです。 言い換えると必要なところ

記事を読む

クリスマスコンサートを終えて 2

今回のクリスマスコンサートで「エックレス作曲 ソナタ ト短調」を全楽章演奏のHさん。音程を慎重に練習

記事を読む

ヴァイオリンケース用楽譜入れ

国内線飛行機の機内持ち込み出来るヴァイオリンケースにも取り付けられる楽譜入れ。ハンドバックとヴァイオ

記事を読む

(ヴァイオリンの)弓が震えてしまう時

「人前で弾くと、弓がバウンドしてしまうんです。」 という生徒さん、いらっしゃいます。 緊

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑