ヴァイオリンの弦は4本

公開日: : 未分類

現在使われているヴァイオリンの弦は4本です。これはいつ頃から決まったのでしょうか?

16 & 17世紀に全盛期を誇っていたヴィオール属の楽器は、6弦または7弦を基本としていました。中には20本以上の弦を持つものもあったそうです。

しかし、そのほとんどは響きを豊かにするために張ってある共鳴弦で、実際に左指で押さえて弓で弾いていた弦の数は少なかったのです。左指の運動範囲内で、弓が一本一本弾き分けられる弦の数の限界は7本、という考え方もあります。さらに、左腕で支えるヴァイオリンはネック(左手で持つ部分)が細くなるので…足で支えていたヴィオール属の楽器に比べると…弦の数は制限されてきます。

弦の長さが決まっている場合、低い音を出すには太くて重い弦、高い音を出すには細くて軽い弦を使います。ヴァイオリンのサイズでは、開放弦で(現在のヴァイオリンのE線の)Eより高い音をきれいに出せる弦や(現在のヴァイオリンの一番低い音と同じ)Gより低い音をしっかり出せる弦を作るのは、16、7世紀ではかなり難しいかったはずです。そのような理由も、5度調弦のヴァイオリンが4本弦に落ち着いた理由があると言われています。

 

音大時代の先輩で、副科で古楽器をとっていた方が「ヴィオールを購入したんだけど、見る?」と言って見せてくれました。6弦張ってあるヴィオールを見た私は「4弦のヴァイオリンでも弾き間違える事があるのに、6弦もあったら…(*≧∀≦*)。」と思ったのを思い出しました(o^^o)

関連記事

ブルックナーの中のヴァイオリン

もしヴァイオリンがある程度弾けるようになったら、是非チャレンジして欲しいのはオーケストラ。 生の音

記事を読む

音楽家の育て方は

先月の新聞に「音楽家の育て方」という記事がありました。 東京芸術大学が、小中学生を対象

記事を読む

クリスマスコンサートに向けて 3

昨日は台風一過の後の晴天(今日も良いお天気!) ピアノの友人と合わせをしました。

記事を読む

パーティーで喜ばれるヴァイオリンの曲

ちょっとしたパーティーで弾くと喜ばれるヴァイオリンの演奏。 パーティーの開かれる場所(会場の大きさ

記事を読む

ヴァイオリン教室の看板

お正月に向けてリニューアルしました。

記事を読む

明日は「サマーコンサート」

いよいよ明日は「サマーコンサート」です。 当教室のコンサートは、勉強会スタイルです。 コ

記事を読む

モーツァルトのヴァイオリン奏法

今日は銀座の楽器店に、楽譜の他に取り寄せてもらった「レオポルド・モーツァルト著 バイオリン奏法」を買

記事を読む

ヴァイオリン教室の「お盆休み」

今日13日(日)から19日(土)まで、当教室は「お盆休み」です。 講師は(何人かの生徒さんはい

記事を読む

調弦

ヴァイオリンの調弦の工夫

パリ音楽院の先生も「音程を良くするために一番大事なのは調弦をきちんとすることです。」とおっしゃってい

記事を読む

コンサート会場の防災訓練

9月1日は「防災の日」。いつ起きるか分からない地震などへの対応を学んでもらおうと、日常の様々な状況下

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑