ロマン派音楽 2

公開日: : 音楽歴史の小話

ロマン派音楽以前は、ほとんどの場合「一度演奏したらそれで終わり」ということが多かったようです。作曲家たち自身「永遠に残る曲を書く」という意識はそんなにはなかったそうです。

作曲家であり批評家としても活躍したロベルト・シューマン(1810~1856)は、自分で発行していた雑誌でブラームスを紹介したり、シューベルトの未発表曲の交響曲「ザ・グレイト」を発見するなど、歴史に埋もれていた(音楽の歴史的遺産になる)作品を「永遠の名曲」として再度認識するという新しい音楽の聴き方を聴衆に提案しました。

シューマンが1834年に創刊した「音楽新報」。シューマンは、ブラームスの他にもショパンを紹介しました。ショパンのことを「脱帽せよ、天才が現れた。」と、絶賛した有名な話があります。

またこの時期、欧州各地に音楽学校が開校されました。パリ音楽院が1795年、ウィーン音楽院が1812年、ミラノ音楽院は1808年に設立され、多くの人々が音楽教育を受けられるようになりました。

関連記事

ウィーン古典派のオーケストラ

バロック期のオーケストラは、ヴァイオリンなどの弦楽器だけで構成されていることがほとんどでした。

記事を読む

ロマン派音楽 3

18世紀までの作曲家は、パトロンのもとで(パトロンの要求の通りに)作曲していました。 (ロマ

記事を読む

ロマン派の音楽 4

ドイツでは、ワーグナー(1813〜1883)がオペラを進化させ「総合芸術」という新しいスタイルを生

記事を読む

近代の西洋音楽 3「印象主義音楽」

「印象主義音楽」は、20世紀初頭にフランスで生まれました。 音楽で気分や雰囲気を表現しようと

記事を読む

ロマン派の音楽 5

ロマン派の時代「標題音楽」が現れました。 「標題音楽」とは、詩や物語、情景や思想歴史上の事件

記事を読む

弦楽四重奏曲の誕生

弦楽四重奏曲は、古典派の時代に生まれた新しいジャンルです。 弦楽四重奏曲は、交響曲と同じよう

記事を読む

バロック音楽

17世紀前後のヨーロッパの文化を「バロック」といいます。 当時の音楽は王侯貴族の好みに合わせ

記事を読む

近代の西洋音楽 1

19世紀の後半から20世紀の初めは、自分たちの民族を大事にしようとする「ナショナリズム:民族主義」

記事を読む

ロマン派音楽 1

「ロマン派音楽」は、古典派の後に続く時代で、19世紀から20世紀初頭までのことをさしています。

記事を読む

no image

近代の西洋音楽 3「新古典主義音楽」

「新古典主義音楽」は、ロマン派音楽、印象主義音楽、表現主義音楽を否定するところから始まりました。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑