ヴァイオリンの練習時間
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「練習不足で..」という言葉を聞くと、反射的に「私もそうです。」と思ってしまいます。
特に最近購入した「ヴァイオリニスト 20の哲学 千住真理子」を読んでからは、「道理で弾けないはず。私は大変な練習不足。」と痛感しています。千住真理子さんは、私が小学生の頃参加したヴァイオリン発表会の最後に弾いていて、他の演奏家より身近に感じられるヴァイオリニストです。
その本の一部を抜粋しますね。
…何をやるにしても、ある一時「がむしゃらにやる」ということはとても大切なことです。
がむしゃら、とはどういうことでしょう。一生懸命をもう一歩乗り越えることです。何かに取りつかれたように、ということです。
…小学生の頃も、一生懸命ヴァイオリンをさらいましたが、せいぜい一日四〜五時間です(これくらいなら普通の「一生懸命」です。「がむしゃら」とは言えません。
…そんなある日、江藤先生に言われた言葉がきっかけになり、私はいきおい「がむしゃら時代」に突入したのです。…学校のない日は一日十四時間、学校のある日はその約半分、時間を余すことなくさらい続けました。
…それでも江藤先生は「じゃあ寝ながらもさらっていますか?」とおっしゃったのです。びっくりしました。私は母と顔を見合わせて声が出ませんでした。江藤先生は続けました。
「やるならそこまでしないとダメだよ。ボクはベッドに入って寝るときも楽器を抱えて、横になったまま左手を押さえながら暗譜の練習をしましたよ。ボクは飛行機の中でも練習したくて、でも音を出したらさすがに怒られちゃってやめたけど。新幹線の個室をとって(昔は個室がありました)個室の中で練習したけど、酔っちゃった。でもそのくらいのめり込まないとね」
恐れ入りました、と江藤先生のレッスン場を後にしたのを覚えています。
しかし、確実にいえるのは、がむしゃらに練習すると、自分自身の技術進歩が目に見えるほど顕著だということです。十四時間さらった翌日は、筋肉は疲れてはいますが、明らかにテクニックが身についています。…
ヴァイオリンの練習だけでなく、学校の勉強(様々な学問や研究)もスポーツ競技も、何かの技術を身につけるには「がむしゃら」に没頭する一時期を、ぜひ経験してほしいのです。繰り返しますが、「一生懸命」では生ぬるいです。「がむしゃら」じゃないとダメです。
本当の一流の域に達した方々の努力は、やはり想像を絶するものがありますね!
私も「がむしゃら」、チャレンジしたいと思います。
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