ヴァイオリンの練習時間

公開日: : 未分類

「練習不足で..」という言葉を聞くと、反射的に「私もそうです。」と思ってしまいます。

特に最近購入した「ヴァイオリニスト 20の哲学  千住真理子」を読んでからは、「道理で弾けないはず。私は大変な練習不足。」と痛感しています。千住真理子さんは、私が小学生の頃参加したヴァイオリン発表会の最後に弾いていて、他の演奏家より身近に感じられるヴァイオリニストです。

IMG_2790

その本の一部を抜粋しますね。

…何をやるにしても、ある一時「がむしゃらにやる」ということはとても大切なことです。

がむしゃら、とはどういうことでしょう。一生懸命をもう一歩乗り越えることです。何かに取りつかれたように、ということです。

…小学生の頃も、一生懸命ヴァイオリンをさらいましたが、せいぜい一日四〜五時間です(これくらいなら普通の「一生懸命」です。「がむしゃら」とは言えません。

…そんなある日、江藤先生に言われた言葉がきっかけになり、私はいきおい「がむしゃら時代」に突入したのです。…学校のない日は一日十四時間、学校のある日はその約半分、時間を余すことなくさらい続けました。

…それでも江藤先生は「じゃあ寝ながらもさらっていますか?」とおっしゃったのです。びっくりしました。私は母と顔を見合わせて声が出ませんでした。江藤先生は続けました。

「やるならそこまでしないとダメだよ。ボクはベッドに入って寝るときも楽器を抱えて、横になったまま左手を押さえながら暗譜の練習をしましたよ。ボクは飛行機の中でも練習したくて、でも音を出したらさすがに怒られちゃってやめたけど。新幹線の個室をとって(昔は個室がありました)個室の中で練習したけど、酔っちゃった。でもそのくらいのめり込まないとね」

恐れ入りました、と江藤先生のレッスン場を後にしたのを覚えています。

しかし、確実にいえるのは、がむしゃらに練習すると、自分自身の技術進歩が目に見えるほど顕著だということです。十四時間さらった翌日は、筋肉は疲れてはいますが、明らかにテクニックが身についています。…

ヴァイオリンの練習だけでなく、学校の勉強(様々な学問や研究)もスポーツ競技も、何かの技術を身につけるには「がむしゃら」に没頭する一時期を、ぜひ経験してほしいのです。繰り返しますが、「一生懸命」では生ぬるいです。「がむしゃら」じゃないとダメです。

 

本当の一流の域に達した方々の努力は、やはり想像を絶するものがありますね!

私も「がむしゃら」、チャレンジしたいと思います。

関連記事

no image

ヴァイオリニストのメッセージ

今日は久しぶりに銀座に行ってきました。 楽器店の楽譜と音楽書を一冊ずつ購入しました。

記事を読む

暑い日のヴァイオリン練習に

「急に暑くなりましたね!」 と今朝のレッスンのMさん。 「以前購入した 顎当てカバーなん

記事を読む

ヴァイオリン、時には一緒に

今日も元気にレッスン室に入って来たY君は、 「絶対音感教育」の「ハタのおけいこ」に続き、

記事を読む

ヴァイオリンのあご当て

今月、実に8回目のレッスンのCさん。とても熱心にヴァイオリンに取り組んでいらっしゃいます。 今

記事を読む

スプリングコンサートに向けて 2

「スプリングコンサート」まで、あと一ヶ月をきりました。 今回のコンサートで「ヴィヴァルディ作曲

記事を読む

セヴシックを買って帰ろうっと!

夏休みは日本で過ごすけれども、生まれも育ちもこれからも(たぶん?)外国のAちゃんです。 彼女は

記事を読む

かわいいヴァイオリンノート

小さな時から来てくれているMちゃんは、絵を描くのが大好きで得意です。 先日のレッスンの後も、お迎えを

記事を読む

ヴァイオリン教室のコンサートの後にアメリカン・ミート!

ここ数年、クリスマスコンサートやランチコンサートの後のパーティーメニューで私(講師)が愛用、大活躍の

記事を読む

ヴァイオリンの朝練の後に

今朝も、レッスン室の掃除の後にヴァイオリンのウォーミングアップ。 下の写真は私の「ヴァイオリン

記事を読む

ヴァイオリンの読譜を

「譜面が読めるようになりたいんです。」というご希望でいらしたSさん。 今日からレッスンスタート

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑