ヴァイオリンで「音楽的に弾く」

公開日: : 未分類

以前(自分のレッスンが終わって玄関で先生に挨拶をしようとした時)、先生がこう言いました。
「昔の楽譜には、強弱やスラーなどは殆ど書かれていなかったんですよ。それでも音楽的に演奏出来る人しか、音楽家になれなかったのです。」

コンピューターで弦楽合奏を作り、再生した時「確かに音程も強弱も忠実に再現しているけれど、なんだか聞いていて面白くないなあ。」と思ったことがあります。楽譜通りの完璧な演奏を再現しても、音楽的ではないのです。

何が「音楽的」に聞こえるのでしょうか?
楽譜に書かれている基本の情報から作曲家の意図を読み取り、どのように表現するか?が問題だからです。
少々上手に弾けなくても、心のこもった暖かい演奏は、聴く人に感動を与えるものです。何かが人に伝わる演奏だからだと思います。

聴く人に何を伝えるということが、大切な音楽のテーマであり、何かを表現することが音楽の目的でもあるような気がします。

素晴らしい曲をたくさん残した天才作曲家の表現しようとしたことに少しでも近づこうという演奏になるよう(勉強や努力などを)することも、「音楽的に弾く」ことにつながるのだと思います。

様々な人の演奏を聴くのも、音楽的に弾くヒントになりますね。特に生演奏は伝わってくると思います。IMG_2239

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