ヴァイオリンの音程
公開日:
:
ヴァイオリンの音程
ヴァイオリンを正しい音程で弾くためには音感が良い方がいい、というような事がしばしば語られます。
確かに、自分の出した音の高さが正しいかどうかは、耳で判断するしかありません。
しかしヴァイオリニストたちは、一音一音を手探りしながら正しい音程をさがしているわけではありません。
基本的には、まず正しい位置で弦を押さえてから演奏し始めるわけですから、その弦を押さえる位置があいまいであっては、正しい音程で演奏することは出来ません。
フレットあるいは何かの目印なしにヴァイオリニストが正しい音程を出せるのは、左の手指をどこに置けばどの音が出るのかということを手と指が覚えているからです。
指板上の正しい位置で弦を押さえれば必ず正しい音が出せるわけですから、その意味ではピアノの鍵盤を弾くのと同じ事なのです。
ただヴァイオリニストの場合は、ちょっとした弦を押さえる位置のズレがそのまま音程のズレになってしまいますから、正確な弦を押さえる位置を習得するにはそれなりの努力が必要になります。
この音程感覚を習得するのに効果のあるのは「セヴシックapp. 1 」「小野アンナ 音階教本」などです。
ヴァイオリンを始めて9か月目に入ったYさん。

ヴァイオリンの基礎練習を毎日丁寧になさっている効果が大きく、音程は安定しています。
サードポジションの練習も始めています。
今回のレッスンで「リーディング作曲 コンチェルト」の最後まで弾きました。
レッスンが終わって帰り際にYさんがポツリと…
「主人に最近『ヴァイオリンを始めて本当に良かったね!』と良く言われるんです。」
♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
関連記事
-
-
ヴァイオリンの音程 2
ヴァイオリン(弦楽器)の音程は指板の上に築かれていきます。 ハイポジションの学習にあたっては
-
-
ヴァイオリン曲の音程を
今回のレッスンで「バッハ作曲 ガボット」を、全体通して安定した良い音程で演奏したJさん。 バ
-
-
ヴァイオリン練習曲の代わりに 2
基礎練習も、時間がかかっても楽しい曲で弾きたいというご希望のMさん。
-
-
ヴァイオリンで正確な音程を
ヴァイオリンにはギターのようなフレットがないので、自分で音程を作る必要があります。 「正しい音
- PREV
- 「ステイホーム」中のヴァイオリン 2
- NEXT
- ヴァイオリンを始めて