ヴァイオリンの重音(4度)

公開日: : 未分類

4度の重音というのは、基(もと)の音を1として、4つ上の音と一緒に弾く和音のことです。基の音が「ド」でしたら、「ファ」と一緒。

セヴシックの Op.9 の 37番は、その4度の重音練習です。(全調練習のための、ポストイットです)この4度の重音練習がある教本は、なかなかありません。

ずいぶん前に聴講した、ヨーロッパの有名なヴァイオリン教師は「4度の重音練習こそ大切です。」とおっしゃっていました。

IMG_6274

これに取り組んでいるのは、Kさん。

Kさんは、幼稚園生の時から、かなりの集中力の持ち主でいらっしゃいます。(そして基本的に毎日の練習を欠かさないので)この4度の重音も、しっかりとした音程を目指して「丁寧に注意深く」練習しています。ですので、ほとんど音程がハズレることはありません☺

大ヴァイオリニストのルッジェーロ・リッチは「ある音符をそれだけ弾けば、音は合っているかもしれないが、もう一つの音符と比較すれば調子ははずれているかもしれません。イントネーションの本当の秘訣は、いろいろなダブル・ストップ(重音)が生み出す上音を聴きとる能力を養うことだと思います。」と言っています。

まずは、重音の響きを合わせて、次に重音を作っている各音符をバラバラに聴き、上音を正しく合わせるということです。

Kさんが今弾いている曲にも(たくさんではありませんが、4度の音程が出てきます。

IMG_6276

その部分の練習プラスこの重音練習は、更に良い演奏へと近づけます♫

関連記事

スプリング・コンサートに向けて 5

今日のMちゃんのレッスンは「スプリング・コンサート」のリハーサル。 「家族のみんなに、『良く弾

記事を読む

講師のコンサート

来週は当教室のレッスン室で、講師のミニコンサートを開きます。    

記事を読む

弦楽四重奏の合わせ

明日は久しぶりに、演奏仲間とカルテットの合わせがあります。 午後からなので、これまた久しぶりに

記事を読む

ヴァイオリンで「パガニーニ」を

「私の娘が、パガニーニ作曲 24のカプリスを弾くようになるなんて…感慨深いです。」 音大出身の

記事を読む

ヴァイオリンのピアノ伴奏合わせ

今日、一回目のクリスマスコンサートの伴奏合わせをしました。 合わせてみると、テンポや細かい音弾き方、

記事を読む

ヴァイオリンの音階

「小野アンナ 音階教本」は、ヴァイオリンを始めて数ヶ月の方でも分かりやすく書かれています。まず最初に

記事を読む

この夏休みに一曲♪

普段は忙しくて、定期的なレッスンには通う時間余裕のないAちゃん。 夏休みは、学校のある時には出

記事を読む

身体を傷めない ヴァイオリンの練習方法

年齢に関係なく、身体を傷めない練習方法というのがあります。 それは、以下の4つです。 1.

記事を読む

ヴァイオリンアンサンブルのランチ

講師のライフワークは「ヴァイオリンアンサンブル&ランチ」です。2000年から演奏仲間や生徒さんたちの

記事を読む

ヴァイオリンでコンサートに

小学一年生の時から毎年出演している地域のイベントで、今年も演奏予定のNちゃん。今回のコンサートは「川

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

  • banner banner banner banner
PAGE TOP ↑